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06月02日-02号

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  1. 美咲町議会 2020-06-02
    06月02日-02号


    取得元: 美咲町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-06
    令和 2年第 4回( 6月)定例会第 2 日 (令和2年6月2日)(1)会議の開閉時刻   開   議  午前 9時30分   解   散  午後 2時49分(2)出席・欠席・遅参または中途退場した議員の番号・氏名議員番号氏   名出欠別議員番号氏   名出欠別1山田雄二出席松田英二出席2藤井智江〃9江原耕司欠席     欠員10岩野正則出席4形井 圓出席11貝阿彌幸善〃5延原正憲〃12山本宏治〃6左居喜次〃13金谷高子〃7林田 実〃14松島 啓〃(3)地方自治法第121条の規定により出席した者の氏名職  名氏   名職  名氏   名町長青野高陽建設課長前田有輝町長忠政堅産業観光課長立石克之政策推進監井上博登徴収対策室長櫻井 実政策推進監山本翔紅会計課長貝阿彌美和総務課長稲谷雄治旭総合支所長赤木郁貞理財課長篠原 恵柵原総合支所長石戸光也地域らい課長光嶋寛昌旭総合支所 住民福祉課長池上久子くらし安全課長浦上 彰柵原総合支所 住民福祉課長梶尾勝幸住民税務課平 一範福祉事務所長代理宗近 健保険年金課長山崎秀仁教育長黒瀬堅志健康推進課長清水嘉浩教育総務課長神坂健治上下水道課長牧野英一生涯学習課長平賀慎一郎(4)職務の為出席した職員の職・氏名   事務局長  水 島 寛 之   書  記  杉 山 慶 介         池 上   恵(5)日   程日 程議案番号件         名1  一般質問 ○議長(松島啓君) 皆さん、おはようございます。 ただいまの出席議員は12人です。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。(午前9時30分) なお、9番江原議員から一身上の都合のため欠席する旨の通告がありましたので、報告いたします。 本日の日程を報告します。 第1に一般質問、以上のとおり定めますので、ご了承願います。 これから日程に基づき議事を進めます。 日程第1、一般質問。 これから一般質問を行います。 なお、この際申し上げておきます。会議規則第54条の発言内容の制限及び第55条の質疑回数の規定を遵守願うとともに、第56条の発言時間の制限により質問時間が30分までと決定されていますので、ご承知願います。 それでは、10番岩野議員の質問から行います。 10番岩野議員。 ◆10番(岩野正則君) おはようございます。マスクをつけてちょっと言葉が通りにくいようなので外させてください。 10番岩野、トップバッターということで、66歳ですが非常に緊張しております。美咲町、皆様のお元気のために力いっぱい質問してまいりたいと思います。大変厳しい現状でございますが、明るい未来もあると思います。そういう意味で、先日中央図書館に参りましたところ、棚田の冊子がありまして、まことに昔の棚田の原風景が美しかったので、ここへ出させていただくことで、開くということはしませんけど、紹介っていうことでさせていただけたらと思います。議長、よろしいでしょうか。 ○議長(松島啓君) どうぞ。 ◆10番(岩野正則君) はい。先日、大垪和を歩いておりますと、岩野君、棚田が荒廃が進んでると、棚田を守るためにはどうしたらよいかって、確かに前回も岩野は棚田を質問しております。町長の前向きな取り組みのもと、政策を進行してこられたと思うんですけど、その成果を問いたいと思います。原風景である棚田の政策の成果を、どうしたらよいかということで質問したいと思います。よろしいでしょうかね。現状の政策でよいのかと、現状の取り組みの内容について問いたいと思います。 町長が政策の3本柱を言われたことを、ちょっと説明するのを忘れておりました。 観光、農業、地域活性化取り組みの成果というんですか、町長が取り組んでまいられた政策である3本柱の成果をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(松島啓君) 立石産業観光課長。 ◎産業観光課長立石克之君) 改めまして、おはようございます。産業観光課の立石でございます。初日、トップバッターということで、よろしくお願いいたします。 質問の通告に従いまして、ご答弁させていただきます。 大垪和西と小山の棚田で耕作放棄地が年々ふえている。棚田の維持、活性化のためには、農家の後継者不足を解消しなければならない。町として後継者の支援を行う必要があると考えるが、棚田のすばらしい地域、地形をこれからどのように守っていくのかということでございます。 棚田は農村の美しい原風景を形成し、災害防止、多種多様な生物が生息している豊かな生態系、伝統文化の継承等多面的な機能を持っており、また都市と農村など地域の交流の場として注目されているところでございます。このように希少な景観である棚田の保全は、全国的に見ても困難な事案であることは想像にかたくないと思います。少子・高齢化、担い手、後継者不足といった負の要因は共通の話題となっており、まさに生産基盤としての機能を今後も維持するためにも、新たな担い手の確保が喫緊の課題となっております。 現在のところ、中山間地域等直接支払制度や多面的機能支払交付金農地中間管理機構への貸し付けなどを活用し、水路の清掃や草刈りなどの営農が集落単位で行われております。旭地域では、高齢化が進むことで集落単位での活動も困難になると見られ、集落の広域化について話し合いを行っているところも見られます。5年、10年先においても営農を維持するため、他の地域でも体制づくりの話し合いを進めることも必要ではないでしょうか。 このような現状を少しでも好転させるための後継者の掘り起こしや育成についての支援策ですが、新たに農業に取り組もうとしている方には、要件に合致すれば国の支援として補助金が交付される制度がございます。就農時の年齢制限や就農後5年以内の方など、該当する補助事業によって条件等が違いますので、相談時にご確認をお願いいたします。また、就農希望者に対する研修支援制度もあり、農業実務研修事業として原則55歳未満で体験研修1カ月、2年以内の実務研修がセットになったものがございます。関係機関の面談審査等にパスするなど要件がありますので、詳細はご相談いただきたいと思います。このほかにも支援制度がありますので、詳細はお問い合わせいただきますようお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 10番岩野議員。 ◆10番(岩野正則君) 前向きな取り組み、国の補助金、県の補助金等活用されて頑張っておられる取り組みの成果をいただきました。それに伴いまして、成果ですね、人的なこと、大変厳しい政策であると思いますが、過疎高齢化が進む地域に対して地域指定、この前は大垪和の方に言われたんです、過疎地域の方に成果の出る取り組みっていうのは大変厳しいと思いますが、前回からの再度の質問をさせていただくっていう意味で、内容としては目に見えるっていうんですか、非常に厳しい現状でございます、耕作放棄地というんですか、空き家というんですか、非常に過疎地域の対策と成果というのをお聞かせ、厳しい、問いたいということでお願いしたいと思います。現在までの前回からの成果をお聞かせいただくとともに、これからの取り組み、検討される事項等ありましたらお聞かせください。 ○議長(松島啓君) 立石産業観光課長。 ◎産業観光課長立石克之君) 岩野議員の再質問にお答えをいたします。 今までの成果ということでございますが、以前にもお尋ねいただいておりましたが、お米のブランド化についてということで触れてみたいと思いますが、お米のブランド化は各農家で独自の販路を開拓されているということもございます。中には、食堂かめっち。への材料を提供していただいてる方もあり、流通経路というのはさまざまでございます。物産センターへ出品されている方もあり、棚田米のブランド化はある程度確立してきているんではないかというふうに捉えております。なお、単価を少しでもアップさせるには、連携してセールスプロモーションを行うなど、一工夫が必要だと思います。 農業後継者を都会から呼ぶ方法なども、以前お尋ねいただいたことでありますが、いわゆる田舎への移住・定住が前提になると思います。岡山県が取り組んでおります移住・定住にかかわる研修セミナー等が、東京、大阪で開催されているようですが、美咲町も何度か参加していると聞いております。このような機会を活用して、田舎暮らしや棚田の魅力をPRすることも必要ではないかと考えております。 平成29年より、県外からブドウ栽培を目的に移住、就農された方がありますが、このケースのように目的を持ち、将来的な目標もある程度計画されていた方なので、自身の営農計画に従って地道な努力を続けておられます。担当課としても、就農、営農相談等に取り組んでおります。支援等も行っておりますので、事例としては少ないですが、以上のような取り組みも進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 10番岩野議員。 ◆10番(岩野正則君) 説明ありがとうございました。取り組み、補助金等活用されてる様子、よく知ることができました。それに伴いまして、年齢だけじゃないですけど、就農の平均年齢、家族構成、移住の世帯数等、さまざまな取り組みの成果をお聞かせいただけることができましたら問いたいと思います。もうブランド化等、大変よくわかりました。ただ、人が減っていく時代にふやせっていう厳しい課題でございますが、ふやすだけではない、空き家を埋めていく意味もありまして、さまざまな取り組みの、もし数値化をお聞かせいただける部分がありましたら、補足説明をいただけたらと思います。 ○議長(松島啓君) よろしいですか。答弁者。 立石産業観光課長。 ◎産業観光課長立石克之君) 岩野議員再々質問にお答えをいたします。 数値的なもののお尋ねでございますが、移住者の数は農業に限ったことではございませんので、正確な数が把握できておりません。申しわけございません。その他の数につきましても、事前にご通告いただいてないので、申しわけございませんがお調べしておりません。失礼いたしました。 ○議長(松島啓君) 再々質問まで行きましたので、答弁漏れがありますか。            (10番岩野正則君「そしたら、先ほどの町長自身の思いと取り組み補足説明ですね、町なか活性化は問いてませんでしたけど、あわせた分で町長の思いをありましたらお聞かせいただけたらと思います」と呼ぶ) 最初に質問された農業、地域の活性化の取り組みについてということですね。答弁漏れということで、町長。 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 失礼します。 この場で言うのもなんですけど、通告を受けてないんで本来答弁をさせていただくというのはいかがかと思いますが、強い思いが岩野議員におありのようなので、答弁をさせていただきます。 今週6日にも、地元の方が棚田で草刈りをされると伺っております。ことしは残念ながら棚田きんちゃいまつりも中止ということでございますが、そうした地道な作業をされ、役場の職員も参加をさせていただくと、こういうことでございます。昨年は、40人乗りのバスが2台、2回、大垪和に来られて、交流をしていただきました。棚田保全に対する理解が少しでも深まればと、こういうふうに思っております。 各種、就農に向けての支援制度等は、先ほど産業観光課長からご説明をさせていただきましたが、まずは常々申し上げておりますとおり、できれば地元の方で棚田を保全していこうと、こういう機運が盛り上がっていただき、そして役場もお手伝いをさせていただければ、それが理想の形ではないかなあと、こういうふうに思っております。 そうした中で、先ほどお話がありました、移住をしてこられた方を中心に、ことしはその子供たちも加わって、田植えが行われたということがみさきテレビでも報道され、また山陽新聞でも写真が載っておったのを記憶をいたしております。農家の方の平均年齢が70歳ぐらいだろうという中で、棚田を保全していくというのは大変厳しい状況にあるわけですが、町としても棚田地域の、小山地区も含めた棚田地域の活性化に向けて引き続き取り組んでまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) はい。
    ◆10番(岩野正則君) 終わります。 ○議長(松島啓君) 以上で10番岩野議員の質問を終了します。 ここでただいまから午前10時まで休憩します。(午前9時48分) ○議長(松島啓君) 休憩前に引き続き一般質問を継続します。(午前10時00分) ただいまの出席議員は12人です。 続きまして、5番延原議員の質問に入ります。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) 5番延原正憲です。改めまして、おはようございます。 新型コロナウイルスの対応では、先月の25日に非常事態宣言が全国的に解除されましたが、北九州など第2波が懸念されているところであります。本町では、昨日の町長報告がありましたように、対策本部会議を何度も開催し、状況に応じた対応を行ってきていることを評価しております。我々議員もマスク、手洗い、消毒、検温などを徹底し、感染しない、そしてうつさないというふうに配慮してまいりたいと思っております。 さて、私からは、事前に通告書で提出しております2項目の一般質問を予定しておりますので、誠意ある前向きなご答弁をお願いいたします。私の一般質問は、美作岡山道路早期開通へと、有害鳥獣駆除の有効な対策の2項目であります。事前に通告しておりますので、具体的で前向きな回答を期待しております。 まず、美作岡山道路早期開通へについて、通告書を読み上げます。 昨年12月20日金曜日に、地元の飯岡地区で、美作岡山道路道路計画説明会が開催をされ、本年3月には地区の常会単位道路設計協議が実施される予定でありましたが、新型コロナウイルスの対応で延期されております。早期全線開通に向け、町の対応を再度確認をしたいということです。 そこで、第1点目として、道路計画の今後の予定を承知されているのであれば、最新の情報を確認したい。 次に、2点目として、地元要望などについて、町としての事務処理体制を確認をしたい。 最後の3点目として、本年1月24日木曜日ですが、町長、議長が県知事に提出をされました道路建設促進の要望書に対する県の回答状況を確認したいであります。 美作岡山道路については、岡山県と美咲町が発行しているこの美岡だより、50号によりますと、平成元年度には、英田インターから湯郷温泉インター間は8割を超える用地買収を終えて、一部工事に着手しております。そして、山陽自動車道に接続する瀬戸ジャンクションから瀬戸インターの間では、岡山市において既に切り土工事が進められているとのことであります。残る柵原インターを含む吉井インターから英田インター間の道路計画について、国の新規補助採択の見込みであるとか、延期されている地元常会単位の説明会の開催見込みなど、町のほうが把握しておられる予定を承知されているのであれば、確認をしたいというのが1点目でございます。 次に、地元の要望事項などを把握をし、県へ要望すべき事項、町が対応すべき事項、地元で解決すべき事項など整理する事務が増加すると思いますが、どのような事務処理体制を考えているのか、確認をしたい。 最後の3点目でありますが、1月24日に県知事に提出された建設促進に関する要望書について、この美岡だより48号で内容を確認することができますが、柵原インターを含む吉井・英田インター間について、国の整備区間指定の見込みなど県知事からの回答はどのような状況であったのか、確認をしたいということであります。よろしくお願いします。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 延原議員美作岡山道路早期開通に向けた3点の質問にお答えをいたします。 まず、1点目の道路計画の今後の予定につきましてですが、昨年12月20日に、飯岡地区道路計画説明会を開催し、約60名のご参加をいただき、県から道路計画の内容や今後の予定につきまして説明がありました。 内容につきましてですが、大きくは道路構造の一部変更が示されたということであります。一般的な道路構造は盛り土によるものですが、県道津山柵原線から町道土生滝谷線までの区間につきましては、地域コミュニティーの確保や盛り土による住宅地の圧迫感など、これまでの説明会でいただいたご意見、ご要望を踏まえ、再度総合的に検討し、盛り土構造から高架構造に変更されたということです。また、町道、農道、用排水路のつけかえ、ボックスカルバートの設置についても計画図で示されました。 今後の予定につきましてですが、より細かい説明をさせていただき、皆様のご意見をしっかりお聞きするため、常会単位計画説明会をことし3月3日から5日にかけて3日間の開催を予定をしておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期をいたしております。今後の感染状況を注視しながら、できるだけ早期に開催できますよう県と日程調整をしておりますので、決まり次第ご連絡を、ご案内をさせていただきます。今後、県と町で連携しながら地元設計協議を重ね、計画内容を確定させていただくこととなります。ぜひ多くの皆さんにご参加をいただき、ご意見、ご要望をいただきますようよろしくお願いをいたします。 2点目の地元要望などの町の事務処理体制はどうかといったご質問に対してお答えをいたします。 美作岡山道路の事業進捗に伴い、昨年度まで柵原総合支所産業建設課に専門員を配置し、地元調整、要望事項の整理を行っておりました。本年度におきましては、建設部門の事務整理を行い、支所においては地元からの要望に迅速に対応できるよう、工事関係の事務を全て本庁対応といたしました。このことにより、今年度においては、専門員を支所に配置しなくても地元要望等事務処理が可能であると考えております。ただし、今後道路計画が進み、用地買収などの業務を県と連携して実施していくような状況になれば、改めて専門員を配置し、円滑に事業を進めていくようにしなければならないと考えております。 3点目、知事に提出した建設促進の要望書に対する県の回答についてのご質問にお答えをいたします。 ことし1月24日に、伊原木岡山県知事に対しまして、美作岡山道路建設促進に関する要望を、私と松島美咲町議会議長の連名で行いました。 要望の概要は、10年後の飯岡地区を考える、ワークショップでいただいた多くのご意見の実現のためには、美作岡山道路柵原インターチェンジの設置が不可欠である。美作岡山道路は、美咲町にとって大変重要な道路であることから、インターチェンジの設置を含め、県が進める美作岡山道路の整備に全面的に協力する。早期完成に向けて、柵原インターチェンジを含む吉井インターチェンジから英田インターチェンジ間の整備区間の指定について国に働きかけていただきたい。事業推進に当たっては、内水対策ため池対策等飯岡地区安全確保に十分ご配慮願いたいというものであります。 要望書に対する回答についてですが、県からは、吉井インターチェンジから英田インターチェンジ間の令和3年度新規補助事業採択を国に要望すると聞いております。要望を受けて、県も本格的に事業を進めるために、事業化に向けて動いていただけると思っております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) 1点目の地区の説明会、常会単位の説明会、できるだけ早目に、3月からずっともう相当期間が来ておりますので、早目にお願いしたいと思っております。 再質問ですけれども、2点目の事務処理体制につきましては、先ほど町長のほうが、状況に応じて、改めて必要であれば臨機応変に対応したいという力強いお言葉をいただきましたんで、安心しております。どうかよろしくお願いしたいと思います。事務処理体制につきましては、2年前の30年3月の定例会で、私が一般質問を行いまして、事務処理体制の強化っていうことをお話をしたんですが、早速その4月に、非常勤ではありましたが、1名のOBの職員を配置をいただいた。素早い対応に感動したことを覚えております。しかし、この2年間、実績のある具体的な業務は、地元の住民には見えてきておりませんでした。これから地元説明会を受けると、いろいろ多くの要望が出されてくると思います。先ほども言いましたように、県のほうに要望すること、町が対応すること、地元で解決すること、こういうような整理をしながら、地区住民の顔が見えるような、地元要望の吸い上げにご努力をお願いしたいし、そういう時期になったら早急に職員の配置をお願いしたい。先ほど、建設部門を本庁に吸い上げて、柵原の支所が非常に身軽に動けるようになったというふうに、町長のご印象を聞いております。非常に期待しております。よろしくお願いしたいと思います。 それで、もう再質問のところで、いつ、どのように、予算をどうされるんかぐらい聞こうかと思っとったんですが、2点目の質問はそういうことで期待をしておるということで、質問からは外したいと思います。 それから、3点目の建設促進に対する要望書につきましても、先ほど令和3年度の補助対象事業として要望されるということであれば、もうこの6月には多分地方整備局とか国土交通省のほうへ向けて流れていくと思いますんで、そこら辺がまたおわかりになれば、早目にまた地元にもお話をしていただければと思っております。これも要望です。 で、最後、3点目に関して、要望書の中にありました、地元の飯岡地区安全確保のための内水対策、ため池の対策、先ほど町長からお話がありましたが、これに関して何か知事のほうからご回答とかコメントがあったんであれば、教えていただきたいと思います。ですから、3点目のそれだけですね、あれば。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 知事に要望した際に、具体的な内水対策でありますとか、ため池対策につきまして知事と協議をしたと、こういうことはありませんでしたが、これから事務レベルでしっかりと協議をしてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) 本当に今道路計画の絡みで、内水のポンプもとまってますし、それから滝谷池の改修、今度余水吐け、新手の1メートルほど下げての工事も配慮していただいてますけど、今の状態が一番飯岡地区の住民に対しては危険な状態ですんで、そこら辺のご配慮をよろしくお願いしたいと思います。 再々質問につきましては、今回、私があえて美作岡山道路早期開通について再び一般質問で取り上げたのは、この事業について町長の強いご決意を、町民の皆さんに示していただけたらなという思いからであります。先日、5月23日の山陽新聞の作州ワイドのワイド版で、美作岡山道路整備促進期成会の総会が、5月22日の金曜日、ウエブ会議方式で開催されたとの記事が出ておりました。その中で、地元合意が得られていない美咲町の一部地区について、青野町長は云々、合意形成に努めていくと述べたというような記事が、報道がされておりました。私もびっくりしまして、町長にも先日事実関係をご確認をさせてもらって、担当記者に地元合意はされているんだよということを伝えたところであります。町長の口からも、全町民に対して、地元合意はされてるとのこのご認識をこの場で表明していただいて、美作岡山道路早期全線開通に向けて、町長の強いご決意を表明をしていただければと思います。 以上です。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 美作岡山道路建設促進に向けた決意をと、こういうことでございます。 私も前職時代から、この事業の推進には深くかかわっておりまして、さまざまな方のご意見を承っております。飯岡地区におきまして、今なおさまざまなご意見がある、また反対の方々の運動があるということは、これからも粘り強くご理解を賜りますように、我々も努めてまいらなければいけないと考えております。いずれにいたしましても、この高規格道路の建設といいますのは、美咲町だけの問題ではなくて、勝央町から岡山市までの多くの沿線の皆さんが、早期開通を期待をしておるところであります。さまざまな課題をクリアしながら、これからも事業を推進してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) それでは、5番延原議員の次の質問に移ります。            (5番延原正憲君「はい、わかりました」と呼ぶ) 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) この岡山美作道路は、岡山県の北東部の発展に重要なインフラであります。我が美咲町の第3次振興計画の中でも、重要施策と位置づけられております。我々議員も、平成28年12月の定例議会において、地元合意を踏まえて全会一致の議員発議を採択をして、県知事と県議会議長に対し建設促進を求める意見書を提出しております。これからも引き続き美作岡山道路早期全線開通を要望してまいることを申し述べ、次の質問に写ります。 2項目めの有害鳥獣駆除の有効な対策をについてであります。 通告書を読み上げます。 本町の有害鳥獣駆除班員は、イノシシ、鹿など捕獲駆除に懸命に取り組んでおりますが、農作物などの被害は依然として続いております。 そこで、1点目として、前年度の令和元年度の有害鳥獣の捕獲数が集約されているのであれば確認をしたい。 2点目として、美咲町鳥獣被害防止対策協議会の開催状況について、開催状況とそこで審議される議案のあり方を確認をしたい。 3点目として、これまで何度も提言しておりますが、ジビエ活用についての研究成果があれば確認をしたい。 最後の4点目として、農作物の被害の削減への町長のご覚悟を確認したいであります。 そこで、第1点目は、昨年9月の定例会において、30年度の実績ですね、イノシシ1,274頭、鹿が199頭、ヌートリアが99頭ということを確認したところであります。令和元年度、昨年度の駆除数が集計できていれば確認をしたい。これが1点目です。 2点目です。町長が会長となられ、産業観光課が事務局となっております、美咲町鳥獣被害防止対策協議会のこれまでの開催状況と、そこではどのような議題が審議されてるのかを確認したい。 3点目です。ジビエ活用することが、駆除班員の捕獲駆除の意識向上につながり、結果として農作物被害を軽減させるとの認識で、これまで何回もジビエ活用を提言してきたところであります。平成30年3月の定例会で、私の一般質問には、食肉処理施設やジビエカーの導入補助につきましては、受け入れ民間団体等があれば支援をするというような前向きな回答をいただいたことがあります。そこで、総務産業常任委員会の議員6人と対策協議会のメンバーなどが、平成30年11月29日に、日帰りではありましたが、高知県の梼原町へ食肉処理施設とジビエカーについての視察を行ったところであります。その検証がなされていないまま、31年3月の議会での私の一般質問には、先進地の事例を参考に慎重に検討したいと消極的な答弁に変わり、さらに昨年9月の定例会での私の一般質問には、捕獲駆除の意欲向上に向けて環境を醸成したいとのより後退した答弁になっております。この間、どのような検討や環境の醸成を行ったのかを確認したい。 最後の4点目につきまして、農作物の被害が続いている現状をどのように認識し、町行政のトップであり、協議会の会長でもある青野町長の被害削減に向けてのご覚悟のほどをお示しいただきたい。 以上であります。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 延原議員の有害鳥獣の駆除に向けたご質問のうち、被害削減への決意を述べよということにお答えをさせていただきます。 議員もご承知のとおり、有害鳥獣対策として大きく3つのことに取り組んでまいりました。 1つ目は、駆除班による捕獲駆除対策であります。令和元年度には、過去に例を見ないほど、イノシシや鹿が数多く捕獲されました。県内の捕獲の実績を見ても、ほぼ全域で増加傾向にあり、日ごろからの駆除班員の皆様方の活動により大きな成果を上げているところです。また、箱わなにつきましても、可能な限りの数量を確保して、町内各分会に配分し、捕獲頭数が増加するなど一定の成果が出ております。 2つ目は、電気柵やワイヤーメッシュに代表される防護柵の設置です。例年、継続して取り組んでおりますが、集落全体を囲むなど大がかりな作業が必要です。設置の効果は大きく、被害軽減に重要な役割を果たしているところです。 3つ目は、駆除班員の高齢化を踏まえ、狩猟免許取得費用の全額補助により、猟友会会員の加入数増加から駆除班員の確保を図っております。あわせまして、今年度より狩猟免許更新費用の一部公費負担制度を制定し、現在活躍していただいている方の負担軽減を図っております。 また、これとは別に課題となっておりますジビエの利活用についてでありますが、捕獲駆除活動の中心となる猟友会会員の方々に対しまして、昨年度アンケートを実施いたしました。細かな内容は後ほど担当課長から説明をさせますが、食肉処理施設自体の認知は広がっているものの、捕獲個体の処理方法は今までどおりとする方が多くありました。施設への持ち込みは補助金の上乗せ分と食肉の販売代金が手元に落ち、後始末が不要となる場合があるなどメリットが大きいと感じますが、まだまだ持ち込むといった習慣が少なく、道半ばといったところであります。 また、先行する他市の事例によりますと、家庭や集落など身近なところでジビエを食材として利用したり、料理教室を開いたりすることで啓発につなげるといった取り組みがないようです。ジビエの利活用は、日ごろから食材として皆さんの食卓へ提供されることで、関心を高めることも必要ではないかと考えます。地元でとれた食材は地元で消費されるのが理想だと考えますので、どのような取り組みができるのか、今後も研究を進めてみたいと思います。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 立石産業観光課長。 ◎産業観光課長立石克之君) 産業観光課の立石でございます。 延原議員の1番目から3番目までのご質問にお答えをいたします。 まず、1番目の令和元年度の有害鳥獣の捕獲数はということでございますが、実績を申し上げます。イノシシ1,564頭、鹿299頭、ヌートリア82頭となっております。平成30年度と比較しますと、イノシシは290頭ふえており、率にして約22.8%の増加でございます。また、鹿も100頭、約50.3%増加しているのが実情でございます。令和元年度は、豚熱の感染拡大防止対策の一つとして、単県の補助金が若干ではございますがふえているということもあり、捕獲の追風になったと推測しております。また、美作県民局管内の状況ですが、全体的に捕獲頭数が増加しているとのことでございます。 防護柵設置事業を進めておりますが、個人で取り組まれるものから、集落全体を囲んでしまう規模のものなど、ほぼ毎年継続して実施するなど被害軽減に当たっているところでございます。継続した取り組みにより、イノシシ等の集落生活エリアへの侵入ができなくなったこと、防護柵のないエリアには捕獲用のおりが設置されたり、くくりわながしかけられるなど、捕獲の環境がそれなりに確保されているのではないかと考えております。 続きまして、美咲町鳥獣被害防止対策協議会の開催状況と審議のあり方についてでございます。 この協議会は毎年1回、おおむね6月に総会を開催しております。平成30年度は、6月に総会を、11月に臨時総会をそれぞれ開催しております。臨時総会では、獣肉解体処理施設及び移動式解体処理車、いわゆるジビエカーの導入検討について協議が行われております。その後、議会を含め関係者により、県外の先進地で視察が行われております。令和元年度も6月20日に総会が開催され、ジビエ視察の件や、真庭市が導入したジビエカーの稼働状況について質疑が行われております。今年度も新型コロナウイルスの影響が解消されれば、6月には総会を開催する見込みとなっております。もともとこの協議会は、主に国庫補助で賄われる防護柵設置事業の受け皿組織として設置されており、関連する事業計画や予算等の審議を行ってきた経緯がございます。協議会規約第3条によりまして、協議会の場で議論や意見交換を行うことについて、以前にもこれを継続する旨、お答えいたしております。会議には猟友会だけでなく、自治会長協議会等、各種団体の代表者の方も出席いただいておりますので、立場の違った方々の活発な議論ができれば、組織の活性化にもつながるものと考えております。 続きまして、ジビエ活用の提言への研究成果はということでございます。 捕獲個体の食肉処理施設への持ち込みについては、利用者の動向や意向を確認する意味で、令和元年度に調査を実施しております。アンケート結果の概要をご説明いたします。113人の方に送付しまして、90人の方からご回答をいただいております。 まず、近隣に食肉処理施設があることを知っていますかという問いに対し、3分の2以上の66人の方が知っていると回答されています。 次に、捕獲個体の処理方法はという問いに対して、埋設、焼却、自家消費と従来の方法によるものが大半を占め、食肉施設への持ち込みと回答した方はわずかでございました。自家消費と回答された方の頭数は536頭、食肉施設持ち込み頭数は89頭となっています。参考までに、施設に持ち込んだ頭数のうち、補助金の対象となったのは21頭でございます。 次に、埋設、焼却の処理方法を選択された方に、食肉処理施設持ち込みは補助金上乗せ、売上金のメリットがあり、今後持ち込みをしますかとの問いに対して、持ち込みをしようと思うは37人、思わないは46人でございました。持ち込みをしようとは思わないと回答した理由は、運搬できない、今までどおりでよい、持ち込みまでの処理が困難との理由でございました。アンケート集計の概要は以上でございます。 食肉処理施設の利用はまだまだ普及していないのが現状ですが、施設そのものは認知されていることがわかりました。今後も施設利用のメリットを周知し、ジビエの有効活用につなげていきたいと考えております。また、先行する他市町の例から、ジビエ活用には地域住民の方へのアピールも必要で、ジビエ料理等の普及も鍵になると思われ、さらに研究が必要と考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) 先ほど、1点目の確認として、捕獲駆除の実績は、イノシシが前年度に比べて290頭増加、22.8%ですか、1,564、すっごい数ですね。それから、鹿が100頭、50.3%、100頭ふえて299、ヌートリアは17頭減っての82ということでありました。イノシシも鹿もこれまでの集約結果では、この5年間では最高の捕獲頭数になっておりますね。駆除班員の努力もありますけれども、本当に有害鳥獣の増加が深刻な状況にあるというふうに、私は理解をしたところであります。 そこで、再質問といたしましては、町内全体の数はわかったんですけれども、昨年度のイノシシ、鹿の地域別のもし数が分類されておるんであれば、教えてください。それと、農業共済名数でしか被害額は町は把握できないと思うんですけれども、あくまでも農業共済の共済の掛金を払って、被害があって、それの支払いを受けるときのことですね。ですから、もうそれ以外家庭菜園とか、果樹とか、共済をかけてない方の被害額は把握できてはないと思うんですけれども、農業共済ベースで構いませんので、昨年度の金額がわかれば教えていただきたいというふうに思います。 それから、2点目の協議会のあり方です。先ほど課長の説明では、この協議会は国庫補助などの防護柵、フェンスですね、防護柵設置事業の受け皿組織であるというふうで、毎年6月に総会を開いてきてるんだっていうようなお話でありました。一昨年前は臨時会も開いてますが、確かに、これまでにそのような審議が実績として積み重なってきてるのが事実だろう思います。平成25年に設立されたこの協議会の規約を、私も何回も読んでみました。この協議会の規約は、第1条で、野生鳥獣による農林業の被害軽減に資する、それを目的としてるんで、防護柵の設置を認可するためだけの受け皿じゃなくて、事業費を持つ活動組織であります。私はそう思ってる。そこで、2年前の梼原視察、検証、それから総括、そして事務局としてそのような部分についてどのように考えているのか、検証の機会を設けられる予定があるのかどうか、総会でです、もう一度確認をしたい。 それから、3点目のジビエ活用の検討資料としてアンケートを、私も来ました、これ、ことしの2月3日です。今、課長が言われたような項目だったですね。113人に対して、90人の回答をもらってます。私もアンケートに回答しましたけれども、質問の仕方によってもアンケートの結果は大きく変わります。きょう詳しくお話ししていただいたんで、もう少しデータとしていただけるんであれば、後でよろしいんで、先ほど読み上げられた数字を教えてやってください。これは、質問じゃあありませんので。 それから、最後の4点目です。町長から、冒頭に、3点の取り組み状況のご回答をいただきました。それなりに一生懸命取り組んでおられて、それなりの成果が上がっているということは、私も評価していきたいというふうに思っております。 この4点目につきましては、これまでも申し上げてきておりますように、鳥獣による農作物の被害は、町民の耕作意欲を奪い、耕作放棄農地の増加、ひいては離農、集落崩壊にまでつながる中山間地域の深刻な課題の一つであるというふうに認識しており、町長もこれまでそのような中山間地域の大きな課題だということをご認識も示していただいております。この認識を町民全体で共有をして、この協議会が中心となって鳥獣被害を防止していくんだと、町長のご覚悟のほどを、端的でいいんで確認をさせていただきたい。 以上です。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 延原議員の再質問にお答えをいたします。 先ほど、担当課長と私から申し上げた答弁の繰り返しになりますが、鳥獣対策は一足飛びに結果が出るものではなく、今まで地道に取り組んできた各種の施策が少しずつ成果を上げてきております。捕獲駆除対策しかり、防護柵の設置もしかりだと思っております。対策の進んだ地域をふやしていくことで、一層の被害軽減を図ってまいりたいと考えております。また、こうした各種対策の成果は、地域の皆様方の日ごろからの獣害対策に対する取り組みの結果でありますので、協議会の場においても猟友会の皆様方のご意見や地域自治会等の実情も踏まえながら、方向性について議論を深めていければと思います。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 立石産業観光課長。 ◎産業観光課長立石克之君) 延原議員の再質問にお答えをいたします。 1つ目が、地区別の捕獲数と農作物の被害状況についてでございます。 地区別の捕獲頭数についてでございますが、イノシシ1,564頭のうち、中央地区513頭、旭地区282頭、柵原地区769頭で、対前年度比較では中央地区が微増、旭地区が約20%の減、逆に柵原地区は約2倍になっています。全体として大幅増ということでございます。 次に、鹿299頭のうち、中央地区23頭、旭地区3頭、柵原地区273頭で、対前年度比較では中央地区が約1.6倍、旭地区が微減、柵原地区が約1.6倍になっております。全体として大幅増となっております。なお、ヌートリアは、全体として約15%の減少となっております。 次に、令和元年度農作物の被害状況でございますが、農業共済からの資料となります。被害面積、被害額の順に申し上げます。 まず、イノシシですが、水稲約9.7ヘクタール、357万8,000円、穀物約0.8ヘクタール、24万7,000円、野菜類約0.9ヘクタール、261万円、次にカラス類ですが、果樹約0.25ヘクタール、444万3,000円、ハクビシン、果樹約0.05ヘクタール、88万9,000円となっております。なお、被害額が全体で1,176万7,000円となっており、対前年度比較で増加しており、特に果樹の被害の増加が目立っております。 続きまして、協議会のその後の視察のことも含めての総括をいつするのかということでありましたが、先ほどのご説明でも少し触れましたが、新型コロナウイルスの影響がなければ、今年度の協議会総会を6月に予定しておりますので、協議事項として提案をさせていただきます。 それから、アンケートの結果につきましては、後ほど準備してお渡しをいたしたいと思います。 以上でございます。            (5番延原正憲君「済いません、被害総額は何ぼぐらい。共済、被害総額、1,000」と呼ぶ) はい、1,176万7,000円でございます。            (5番延原正憲君「1,176万4,000円」と呼ぶ) 1,176万7,000円でございます。            (5番延原正憲君「あっ、7,000円、はい。ありがとうございました」と呼ぶ) はい、失礼いたしました。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) いろいろ詳しいデータをありがとうございました。昨年、実はジビエの食肉処理についての町の取り組み状況について、町長ほか執行部、幹部の方々と、事業化の困難性について議論をしたことを覚えております。私の意見は、ジビエ活用については、収益性が最重要な判断基準ではなくて、先ほども出ました過去5年間の共済での被害ですね、が毎年1,000万円を超えていると、過去5年間ですね。この共済の被害の裏に、もっともっと多くの農作物の被害があることをしっかりご認識してもらった上で、基幹産業である農業被害の縮減が最重要であるとの観点から、先ほど町長も言われました食肉資源ですね、資源の有効利用や、駆除班員の収入に貢献できる事業ということで、国の補助を活用することを改めて今後もご検討いただきたいというふうに思います。 私も昨年水田、3アールの小さい田んぼですが、イノシシ、鹿に完全にやられました。普通なら2俵半ぐらいお米がとれるとこで、農業共済の申請をしました。全災なんですけれども、8,000円ほどの共済金が出ました。それでも被害額は、多分3アールありますから2俵半ぐらいはとれるお米が、その程度の共済の話なんで、その数字が上がってるだけです。桃とか、イチゴとか、スイカとか、数を物すごくやられてるんですけど、共済を掛けてませんから、そういう数字は出てこないんですね。周りを、我々の地区も全部イノシシ用のネットフェンスで囲ってあります。ただ、水路とか道路とかを通じて出てくるんですね。本当にどうしょうもないですね、彼らも生きていく上に必死なんでしょうけど。ですから、とってもとっても、昨年もイノシシ2頭、鹿3頭、それからハクビシン、タヌキ、それからアナグマ、ことしも鹿とイノシシを捕獲してますけども、とってもとっても被害が減らないんです。このつらさ、苦しさ、悔しさ、本当に町長もおわかりいただいてると思うんですけれども、鳥獣被害、もう悲願ですね、町民の。そういうことで、最後に一言、頑張っていきたいということを、もう一度お聞かせ願いたいと思います。 以上です。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 延原議員再々質問にお答えをいたします。 先ほどの答弁と一部重複をいたしますが、食肉処理施設への持ち込みに関しまして、アンケート調査の概要を説明をさせていただきました。 食肉処理施設の認知は進んでいるものの、捕獲頭数に対する搬入頭数がまだまだ少ないといったこと、補助金や個体販売のメリットを認識しておられる中で、持ち込みしない理由も従来どおり埋設を選択するなど、収入向上補助金や個体販売のメリットよりも環境変化を希望されない方も数多くおられるということが判明をしております。狩猟者の収入向上、ジビエの有効活用や地産地消など、取り組むべき課題がある中で、事業推進の後押しとなるような食肉施設への持ち込みが余り進まない状態なら、関係する方への周知やコンセンサスを得るなどの努力が、先に必要ではないかと考えております。 最初に答弁をさせていただきましたが、箱わなの確保、また防護柵の設置、また狩猟免許取得費用の全額補助、狩猟免許更新費用の公費負担などなど、新たな制度も含めまして町としても力を入れておるわけですが、先ほどの延原議員の本当に切実なお訴え、ごもっともだと思います。さらにこの鳥獣害対策が進みますように、検討をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。            (5番延原正憲君「はい、ありがとうございました。以上で私の質問を終わります」と呼ぶ) ○議長(松島啓君) 以上で5番延原議員の質問を終了します。 ここでただいまから午前11時10分まで休憩します。(午前10時50分) ○議長(松島啓君) 休憩前に引き続き一般質問を継続します。(午前11時10分) ただいまの出席議員は12人です。 続きまして、6番左居議員の質問に入ります。 6番左居議員。 ◆6番(左居喜次君) こんにちは。6番左居喜次でございます。 私からは、コロナ禍に関連して、2問の通告をしておりますが、まず小学校、中学校の学習についてお尋ねいたします。 このたびの新型コロナウイルスについては、昨年11月末に、中華人民共和国武漢市で、原因不明のウイルス性肺炎として最初の症例が確認されて以降、武漢市内から中国大陸に感染が広がり、そして中国以外の国家と地域に拡大していったわけですが、過去には大正7年から大正9年、ちょうど100年前になりますが、世界各国で極めて多くの死者を出したスペイン風邪がありましたが、我々にとっては経験したことのない出来事であり、私たちの生活全てにおいて大きな影響を与えております。 教育においても、日本では明治19年以来続いてきた4月入学にかわり9月入学が検討されるなど、さまざまな影響が出ています。今回、新型コロナウイルスが県内へ感染拡大する中で、本町においても小学校、中学校の休業を余儀なくされました。保護者の皆様も大変心配されていることと思いますが、学業の充実が望まれる今日、授業のおくれをどのように取り戻していくのか、また子供たち一人一人の学力差ができてしまうことも心配されますが、対応策の考えをお示しいただきたいと存じます。 さらに、しばらくは授業参観もできない状況が続くものと思われます。通告はしておりませんが、保護者の皆さんに向けて学校での学習の状況、子供たちの様子もあわせてお話いただけたらと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 6番左居議員の小学校、中学校の学習についてお答えいたします。 今般のコロナ禍に伴いまして、町内の小・中学校で休業した期間は、3月と4月の臨時休業をそれぞれ合わせて21日間ありました。ただし、この臨時休業の期間中には、年度末、年度初めの行事を7日間予定しておりましたので、学習日としての不足は実質14日間でありました。そのうち、休業期間中に登校日を5日間設けましたので、9日間の不足になります。さらに、課業期間中に行事を6日間振りかえて学習日としました。これで、臨時休業中の21日分のうち18日間を学習として補いましたので、実質3日間の学習日の不足となります。臨時休業の期間中は、生活、学習記録表や課題プリントなど、子供たちの学習課題が途切れることのないように、教師は可能な範囲で丁寧な対応を行いましたが、子供たちにとっては休業と課業が断続的な期間であったために、学習定着のおくれがあることは否めません。今後は、夏季休業中に登校日を設けることなど、早い段階でおくれを取り戻す予定であります。 次に、生徒一人一人の学力格差についてですが、議員ご指摘のとおり懸念される状況もあります。学校での感染を危惧され、十数人の子供たちが登校日や臨時休業の期間以外に登校されない状況がありました。教師は、家庭での学習記録表や課題プリントなどをおのおの作成し、個々に家庭連絡や家庭訪問を行い、また感染を危惧されている保護者の方には学校にお越し願うなど、学校とのつながりを保ちながら感染症対策について丁寧にお伝えすることで、徐々に保護者のご理解をいただき、登校されない状況はおおむね現在では解消されつつあります。残念ながら学力差がついてしまった子供たちには、地道な学習を提供することで差を埋めながら、夏季休業中、夏休み中にサマースクールを設けるなど、重点的な対応をしていきます。 今般の新型コロナウイルス禍の中で、学校現場では長期間による学力や体力への影響、家庭での不規則な生活の乱れによる健康面での影響、新型コロナウイルス感染症に関連する人権への配慮等への問題行動などいろいろと課題が指摘されていますが、幸いなことに我が美咲町では影響が最小限に抑えられており、現時点では5小学校、3中学校では落ちついた学校生活が送れているものと理解しています。一日も早い終息が望まれますが、いずれにいたしましても今後も学校における感染予防に徹しながら授業を継続し、子供たちの学力保障に努めてまいる覚悟でございます。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 6番左居議員。 ◆6番(左居喜次君) ありがとうございました。教育関係者の皆さんが、力を合わせてしっかりと対応していただきたいと思います。 再質問ですが、今日までコロナ禍の中で、中止または延期となっている行事や今後予定されている行事について、現時点での方針や方向性についてお考えをお示しいただけたらと思います。よろしくお願いします。 ○議長(松島啓君) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 順不同になりますけれども、行事を幾らか列挙してみたいと思います。 4月当初、家庭訪問が毎年ありますけど、これにつきましては本年度は中止といたしました。どうしても必要な場合は、個々に電話等でやりとりをしておる状況でありました。修学旅行につきましては、全部もう既に予定しておったとこもあるわけですけど、2学期以降に延期しております。遠足につきましては、学校によって人数差があるので、工夫しながら実施した学校もありましたが、ほとんどが中止となりました。海の学習は山の学習に切りかえて、2学期以降に実施する予定であります。運動会については、現在のところ、種目削減など運営について工夫をして実施予定でありますが、熱中症も予想されますので、今後の状況を見つつ検討をしていく学校もあります。参観日については、1学期は中止とし、2学期以降に実施する予定にしております。PTA総会についても延期といたしまして、役員を決めなければいけないので、持ち回りで体制を整えておるようです。プールにつきましては、全校中止にしております。学習発表会及び中学校では文化祭ですけど、これにつきましては様子を見ながら、今のところ2学期以降に実施する予定であります。部活動については、5月18日から実施しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。            (6番左居喜次君「ありません」と呼ぶ) それでは、6番左居議員、次の質問に移ります。 6番左居議員。 ◆6番(左居喜次君) それでは、続けて寄附の取り扱いについての質問に入ります。 本町への寄附の取り扱いについては、美咲町寄附採納事務取扱要綱に定められておりますが、今日までに多額の現金、物品等の寄附、寄贈をいただいております。その取り扱いはどのようになされてきたか、改めてお尋ねいたします。 また、今回コロナ禍に関連して、各地での寄附も報道によりお聞きしております。本町へもどのような個人あるいは団体から、何か寄附、寄贈をされているかお示しください。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 左居議員の寄附の扱いについてのご質問にお答えをいたします。 美咲町への温かい支援に対し、寄附者の皆様へ、この場をおかりし、心から感謝を申し上げます。 美咲町でご寄附をいただきました多額の現金の中には、寄附者の思いを受けて次のような基金を設置しているものがあります。富田泰司教育福祉振興基金は教育及び福祉の振興のため、福田彰・福田玲子学校図書整備基金は学校図書整備のため、美咲町青木正美・静恵ふるさと応援基金は将来を担う人材の育成のためにそれぞれ活用させていただいております。また、ことしは、郷土の偉人岸田吟香のひ孫で、岸田劉生の孫の岸田夏子さんから、桜が香ると書いて櫻香と名づけられた絵画をいただきました。町民の皆様には、盛大なお披露目を計画しておりましたが、新型コロナウイルスの影響で行えませんでした。新型コロナウイルスが終息しましたら、町民の皆様へ盛大にご披露をしたいと考えております。 寄附採納事務取扱要綱には、寄附をいただくことで将来多額の維持管理費が必要になる場合、あるいは将来裁判で争うことや他者から苦情が出ることが予想される場合などは、寄附をお受けすることができません。最近は、空き地や墓地、利用をしなくなった農地などの寄附の申し出がありましたが、申しわけありませんがお断りをさせていただいております。 今回の新型コロナウイルスに関する寄附としては、美咲町環境衛生協議会からマスク2,000枚、美咲町建設業協会からマスク2,000枚、美咲町管理職等互助会有志と美咲町職員労働組合から非接触式電子温度計16個の寄附がありました。マスクの利用状況は、担当課長から説明をさせます。電子温度計は、町内の学校や保育園などで利用をしていただいております。これからも寄附者の皆様の意向に沿えるような事業に利用をさせていただき、ひと輝くまちみさきの実現に向けて頑張ってまいりたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 清水健康推進課長。 ◎健康推進課長(清水嘉浩君) 健康推進課の清水でございます。6番左居議員のご質問にお答えいたします。 健康推進課関係の物品、いわゆるマスクの寄附でございますが、先ほど町長が申しましたように、美咲町環境衛生協議会及び美咲町建設業協会から2,000枚ずつ、計4,000枚のマスクを寄附を受けております。どうもありがとうございます。 このマスクの使い道でございますが、現在、新型コロナウイルス感染症は、岡山県のみならず全国的には状況は落ちついておりますが、再び2波、3波が来たときに、クラスター――いわゆる集団感染――が発生する可能性がある福祉施設や、人の命を守る医療機関に配布するよう計画し、現在順次配付しており、寄附をいただいたマスクの一部もここに充てております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 6番左居議員。 ◆6番(左居喜次君) 個人あるいは団体の皆様から尊いお気持ちをいただいてるわけですが、中には寄附をお断りしたものもあるとお聞きしております。それはどのようなところから、何の寄附の申し出であったか、また何を理由にお断りをしたのか、お示しください。 ○議長(松島啓君) 清水健康推進課長。 ◎健康推進課長(清水嘉浩君) 6番左居議員の再質問にお答えをさせていただきます。 何の寄附があって、そしてそのときに何でお断りしたのかというようなご質問でございますが、この寄附につきましては、消毒液の寄附について、個人からの寄附の申し出ということがございました。しかしながら、その方については一業者の代表取締役という職の個人でございましたので、お断りをさせていただいたということでございます。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 6番左居議員。 ◆6番(左居喜次君) 質問は終わりますが、先日県内のある自治体では、自治体と取引のある一業者から寄附を受け入れています。皆さんの行為を無駄にしないために、改めて取り扱いをお考えいただきたいと思います。贈っていただく方から快く寄附をしていただき、また寄附をしていただいたものを町民の皆さんのために有効に使っていただきたいと思います。終わります。 ○議長(松島啓君) 以上で6番左居議員の質問を終了します。 ここでただいまから午後1時まで休憩します。(午前11時28分) ○議長(松島啓君) 休憩前に引き続き一般質問を継続します。(午後1時00分) ただいまの出席議員は12人です。 続きまして、4番形井議員の質問に入ります。 4番形井議員。 ◆4番(形井圓君) 4番形井でございます。一般質問に入る前に、一言申し上げたいと、こう思います。 それは、私、時々申し上げておる言葉なんですけども、役場という言葉についてちょっと考えていただきたいというように思っております。いつも申し上げてますけども、役場とは役に立つ場所、これが役場ではないかと私は思っております。町民の方に役に立つ場所として、そこで働いてる皆さん方が町民の方に耳を傾け、目を向けて頑張っていただければ、これからの質問にもごく簡単にお答えしていただけるんじゃないかと思いますんで、役場という意味をしっかりともう一度考えていただきたいというように思います。重ねて申し上げます、役に立つ場所、これが役場だと思いますんで、よろしくお願いいたしたいと思います。 では、質問に入らせていただきます。 まず、特別定額給付金の申請状況と、これの完全支給への取り組み等についてお伺いしたいと思います。 この申請書が5月11日付で各家庭に送られてきたと思います。私も申請をさせていただいていますし、14日付の山陽新聞にも掲載されていました。そして、青野町長からも昨日までの現状の報告はありましたが、町民の方も大きな関心を持っておられると思いますので、あえてお伺いしたいと思います。 給付対象者は、令和2年4月27日現在で、美咲町の住民基本台帳に記載されている方と説明書に記載されていましたけども、現在の対象世帯数及び対象人数、そして現在の申請状況と給付状況ですね、これについてお伺いしたいと思います。 次に、新型コロナ対策の支援について、町独自で支援ができないかお伺いいたします。 5月21日の全員協議会で、地方創生臨時交付金事業が、これの予定が示されました。これについても、昨日町長から簡単な説明がありました。しかし、私の質問は、5月14日提出期限であったために、14日に出しておりますんで、あえてお伺いいたします。そしてまた、これも町民の方にお知らせするためにも、重要な部分についてお知らせいただきたいと思います。そして、その中で、各種のコロナ対策の事業が新聞発表なされておりましたけども、町民の方から何点かこのことについて指摘を受けております。 まず、その一つが、法人町民税を納めている約300の事業所に対して、20万円を一律給付するものであります。この給付金については、私も賛成であります。しかしながら、個人事業者の方の支援もあわせて必要ではないか、このことを強く指摘をさせていただきたいと思います。現在、私なりに町内を町民の方のご意見をお聞きするため回っておりますけども、個人事業者の方から切実なご意見をお聞きしております。美咲町を支えて地域を守っていただいてる方は、法人の方はもちろんではありますけども、個人で事業をなされ、地域を支えていただいてる方も多くおられると思います。その方たちも今回のコロナ関係で大変な打撃を受けておられることは、皆様ご承知のことと思います。支障を受けているのは法人だけではないと思います。個人事業者の方も同じ、またはそれ以上ではないかというように考えております。ぜひとも個人事業者の方に温かい手を差し伸べていただきたいと思います。 そしてまた、これから申し上げることも、町民の方からの切なるご要望でありました。大学生を持たれてる方からの電話が入りました。子供を何とか大学に入れたと、そしてその子供さんはアルバイトをしながら生活し、学校へ通っているんだと、しかしこのコロナの影響でそのアルバイトができなくなったと、学校へ通うことさえ厳しくなっていると、何とか支援策はないものかというようなお電話でありました。町独自でこうした個人事業者への支援、学生への支援等はできないか、お伺いいたします。 また、5月21日に、地方創生臨時交付金事業についての美咲町としての事業一覧表をいただきましたけども、この一覧表について町民の方のご意見をお伺いしたのか、これもお伺いしたいと思います。 次に、この方たちに対して、100%の支給が行政の責任と考えておりますけども、対象者の方の中には高齢者の方とか、施設に入所されている方、こうした方がいらっしゃるのではないかと思います。このような方をどのように把握され、どのように支給されるのか、対象者全員の方に支給する具体的な方策を示していただきたいと思います。 そして、これまでの各種の補助制度等に対して、申請主義をずっと美咲町は前面に出してきた経緯があると思います。私はこのことについて行政のあり方を変えていただきたいと、幾度となく申し上げてきたと思います。幾らよい制度があっても、そのことが活用されなければ、絵に描いた餅になると、私は思っとります。今までは、書類を送ったからとか、告知放送をしているからとか、そんな説明を何度もお聞きしていますけども、書類だけではご理解いただけない高齢者の方等もたくさんいらっしゃると思います。こうした行政のあり方について、幾度となく指摘させていただきましたけども、今、数年前の高齢者給付金のことをちょっと思い出しております。このときの給付率は84%だったと思います。しかしながら、担当責任者がかわり、翌年はその給付率が10%も上がったというような経過もあったと思います。このことは町長もご存じでしたと思います。また、高齢化等が進む中におきまして、もう少し住民に寄り添った、弱い立場にある住民の方々に優しい、親切な行政が必要であると私は考えておりますけども、この件について町長の考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 形井議員の特別定額給付金に関する質問にお答えをいたします。 令和2年4月20日、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策が閣議決定され、家計への支援を行うことを目的に、特別定額給付金事業が創設をされました。これは、令和2年4月27日現在、本町の住民基本台帳に記録されている方が対象で、町民1人当たり10万円が給付される事業であります。去る5月1日、令和2年第3回美咲町臨時会において、特別定額給付金に係る関係予算をご議決いただき、5月11日、特別定額給付金申請書類を6,103世帯、1万3,912人に発送、翌日の12日から申請の受け付けを開始し、翌週の18日から給付を行っております。 町独自の支援策でありますが、特別定額給付金に上乗せするようなことは考えておりませんが、既に新聞でも報道され、5月の臨時会で補正予算をご議決いただきました国の子育て世帯への臨時特別給付金とは別に、ご家庭の所得に関係なく、全ての子供に1万円を上乗せし、支給を行うこととしております。また、母子健康手帳を持つ妊婦さんにも、1万円の支給を行うこととしております。 私からは以上であります。 ○議長(松島啓君) 稲谷総務課長。 ◎総務課長(稲谷雄治君) 失礼いたします。総務課の稲谷でございます。 形井議員の後半部分のご質問について、お答えをさせていただきます。 まず、対象者には高齢の方や施設に入所されてる方が、このような方たちをどのように把握し、支給するのかという具体的な方策ということでございます。 去る5月11日、6,103世帯に対し、特別定額給付金申請書を発送、このうち約30通が居どころ不明等の事情により郵便物が戻ってまいりました。議員ご指摘のとおり、このほとんど返ってきた郵便物の方は、施設の入所者でございました。この調査方法としましては、近所に在住の知人または職員、あるいは親族関係にある知人、職員等に対し、聞き取りによって調査を行ったということで把握に努めてまいりました。形井議員もこの中のお一人でございます。大変お世話になりましてありがとうございました。 次に、これまで各種補助制度に対して申請主義を前面に出されてきましたが、高齢化が進む中、町民に寄り添った、町民に優しい親切な行政が必要ではないかというご質問でございます。町民に寄り添った、町民に優しい行政が必要という部分では、同感でございます。今回の特別定額給付金においては、申請書の中に給付金を希望する、不要というチェック欄があったと思いますけども、この欄が世帯対象者が意思表示をするところでございます。今回、申請書の審査過程におきまして、この不要欄にチェックが入っていた世帯、それから対象者が複数人おったということは事実であります。この特別定額給付金を全ての方が望んでいないということを、ご理解いただけたかなというふうには思っております。今後におきましても、原則、必要な方が必要と思うものに手を挙げていただく手挙げ方式、すなわち申請方式は必要であるというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 立石産業観光課長。 ◎産業観光課長立石克之君) 産業観光課の立石でございます。 形井議員の質問でございますが、個人事業者に対する支援策についてということでよろしいでしょうか、はい。 現在、産業観光課には、資金繰り等でお困りの方が利用できる国の支援策等について、ご相談や申請手続で相次いで来庁をされておられます。また、商工会では、会員向けのアンケートを実施し、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う行動自粛の結果、売り上げへの影響の度合いなど、現状把握と今後の予測などを含め、困り事等の分析を行っておられます。また、会員、非会員を問わず相談会を実施するなど、情報収集への取り組みもなされており、役場としましても連携を密にしているところでございます。業種によりまして相談の内容はそれぞれ違っており、国内だけでなく海外の動向も影響している場合もあり、一律ではないこともあるようです。本当に困った方のためにどういうことが必要なのか、迅速かつ公平な仕組みづくりなど、国の動向を見ながら検討を進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 光嶋地域みらい課長。 ◎地域みらい課長(光嶋寛昌君) 地域みらい課の光嶋です。よろしくお願いいたします。 形井議員の質問の中で、新型コロナ感染症対応地方創生交付金のこの23事業について、町民の意見を聞いたかということにお答えします。 こちらのほうにつきましては、町民の方の意見は聞いておりません。5月8日に、国のほうから、対策事業を町のほうにおいて検討せよという指示がございました。提出したのが5月15日、1週間後でございます。1週間の期間の中でしたので、町民の方の意見をお聞きするということはできておりません。 それからもう一点、学生の方への支援ということのご質問がございました。 こちらにつきましては、今、国のほうが、第2次の補正予算が閣議決定されておりまして、まだ予算のほう成立しておりませんが、こちらのほうでまた町に対しましてコロナのための対策事業、こちらのほうの計画書を出しなさいということが多分指示があると思います。その中で、学生等の支援につきましては、検討を進めてまいりたいと思いますので、調査研究を十分に進めて前向きに対応していきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問の前に、形井議員、マスクを着用して。            (4番形井 圓君「したほうがいいんですか」と呼ぶ) ということで取り決めをしておりますので。            (4番形井 圓君「しゃべりにくいんですけど」と呼ぶ) はい、熱中症等々のこともありますので、息苦しくなったら外して、発言のときはしてください。            (4番形井 圓君「はい、わかりました」と呼ぶ) 再質問ありますか。 4番形井議員。 ◆4番(形井圓君) 再質問をさせていただきたいと思います。 まず、この給付金については、私は全員の方に給付されるべきだと、要らないという人は別として、やっぱり全員の方に支給できるように努力していただきたいと、これが行政の責任だと、私はそう信じております。申請期限が8月11日と、こうなっとりますけども、未申請者の方ですね、926人ですか、いらっしゃると思いますけども、こうした方についてどのように支給されるように努力されていくのか、お伺いしたいと思います。私は、新聞発表がなされてから、町内をいろいろと回ってご意見をお伺いしております。そのとき、この給付金について給付金のことを書かせていただいて、給付金について申請されましたかというお尋ねをさせていただきました。ほとんどの方が、もう既にしたということでした。5月15日からほとんど毎日のように回ってきましたけども、1人だけ、1人だけがこれから申請するという方がいらっしゃいました。そして、申請された方たちは、町の素早い対応、美咲町の素早い対応に大変感謝されていたということを付させておきたいと思います。 しかし、こういう方がいらっしゃるんですよ、いらっしゃいました、現実です。その制度さえ知らなかったと、書類が届いていないとか、書き方がわからないと、こんな方が数人おられたことも事実であります。この話をお伺いした中で話をしたところ、私と話をされた方は、そんなことは信じれんと、テレビでもあれだけ放映しとるじゃないかとか、新聞にも何回も載っとるとか、みさきテレビでも放映されておったとか、町からも通知が届いているはずだと、そんな人がおるんかというようなご意見がたくさんありました。多分、ここに出席されとる方もそうお考えじゃないかと思います。しかしなんですね、しかし、町長、申請されてなかった方が何人かいらっしゃいましたけども、95歳のご婦人の方、89歳のひとり暮らしの男性の方、病気をなさっている方、いらっしゃいました。話ができた方には、申請書が来てないよというような方には、役場のほうに連絡させていただいて、申請書類を再交付させていただきました。大変感謝をいたしております。しかし、いまだ申請されていない方の中には、高齢等によりこの給付金の件を知らない方も、私はいらっしゃるんじゃないかなと思います。このことをとても心配しております。町長、こうした方は本当に少ないかもわかりません。本当に少ないかもわかりませんけども、こうした弱い立場の方々を優しく手を差し伸べるのが行政の責任ではないかと、私は心から願っておるとこでありますし、そして多くの町民の方々も、青野町長にそのことを望んでおられると思います。残った方々にどのように手を差し伸べていくのか、担当課長は先ほど話がありましたので、町のトップの町長のお考えをお示しいただきたいと思います。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 形井議員の再質問にお答えをいたします。 周知が十分ではなかったという点につきましては、私どもの努力不足であると反省をいたしております。申請期限の8月11日まで、まだ2カ月余りありますので、今後とも一層努力をいたしまして、一人でも多くの方に給付できるように真剣に取り組んでまいります。形井議員を初め、議員皆様方にも、周知に関してお力添えをお願いしたいと存じます。 また、未申請者の方への勧奨はということにつきましてですが、郵送で行いたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 4番形井議員。 ◆4番(形井圓君) ちょっと私の言い方が悪かったんかもわかりませんけども、私は周知が十分ではないということは全く申し上げておりません。回った中で、皆さん方周知されとるようにお聞きします。周知したにもかかわらず、わからない方がいらっしゃる、そのことを認識していただきたいんです、町長。私、回りました、95歳のおばあちゃん、96歳のおじいちゃん、しかもこの方たちはひとり暮らしで、一見もう周りに家がないとこでおられとる方がほとんどです。私が話ができた方だけでも3人いらっしゃいました。おられないところには、給付金を申請されましたかという、そうしたチラシを入れさせていただいたんですけども、ほとんどが留守でした。会えた方の中でも、3人いらっしゃったんですね。その方たちは、わしゃあ知らなんだ、書き方もわからん、本当にそんなんがくれるんかと、大変弱い立場の方だと思うんです。こうした方々に、手を差し伸べていただきたいというように思います。周知は十分できとったと思います。重ねて申し上げます。しかし、届いとっても、届いとったことはわからん、そういう方もいらっしゃるんですね。そういう方に優しく手を差し伸べていただきたいと、これが青野町政だと私は信じておりますんで、再度どうすればこういう方たちに手が差し伸べれるかを、もしできれば幹部会等で協議していただいて、100%に近づけるようにご努力をいただきたいというように思います。 そこで1つ提案があります。できるかできんかわかりません。けども、実は口座振替ができると書いてましたね、申請でね。で、口座振替はこう書いてましたね、水道料金の引き落としのある口座とか、住民税等を口座引き落とししておる方とか。私は、申請書がなくても、もうこういう方には自動的に振り込んであげたら、これ違反になるんですか。もしできれば、税金等は納めなんだら、差し押さえ行かれるんですね、職員が何人かで。国の基準の中で、申請がなくてもいいというんで、もし、もしですね、申請がなくても出せれるんならば、出してもいいんじゃないかと。また、その申請がない方に振り込んだときに違反になるのかどうか、これもお伺いしたいと思います。あえて重ねて申し上げます。弱い立場の方々、日常の生活に困っておられる方々、いろんな制度があってもその制度さえ理解できない、知らない方もいらっしゃるんですよ、町長、現実にそうです。ぜひとも温かい手を差し伸べていただきたいということを重ねて申し上げます。 そしてまた、独自の支援策でありますけども、個人事業者についても再度考えていただきたいと思います。また、子供さんが学校へ行ってる方についても、第2次補正があるかもわからないということですけども、ぜひともこういう点についても、町民の方々に耳を傾けていただきたいというように思います。再度、町長の、徹底的に支援していくと、徹底的に給付をしていくということを、町長でも担当課長でもいいんですけど、100%の給付に向けてどうされるかということを、再度お伺いいたします。 ○議長(松島啓君) 稲谷総務課長。 ◎総務課長(稲谷雄治君) 失礼いたします。形井議員の再々質問ですかね、はい、お答えさせていただきます。 先ほど、形井議員から、申請主義ではなくっても、口座を登録しておれば、全ての方に自動的に入るような仕組みにしたらどうかということでありますけども、先ほど最初の答弁のときに申し上げましたように、今回の申請用紙の中では、世帯主あるいは世帯員の意思表示ができる場所、必要であるか必要でないかっていったところを記入するようになってます。今回におきましても、個人の意思というものも十分に尊重していった制度だというふうには理解しておりますので、そこまで要らないっていう方たちまでに、自動的に入るような仕組みっていうのはどうかなあというふうには考えております。今回の給付金制度はそういうことになっておりますので、ご了承よろしくお願いいたしたいというふうに思っております。 また、100%達成というのは難しいということが、先ほど申し上げましたとおり現実ではないということにも結果がなっておりますけども、できるだけ100%に近づけられるように、あと2カ月少々ありますけども、一生懸命職員全体で努力をさせていただいて、100%に近づけるように持っていければなあというふうに思っております。今後ともお力添えのほどよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(松島啓君) 答弁漏れはありませんね。            (4番形井 圓君「ありません。あっ、個人事業者等については考えていただけるんですかね」と呼ぶ) あと、次の。            (4番形井 圓君「個人事業者の方と、学校の関係は2次で言われたんですけども」と呼ぶ) 先ほどの、立石課長か。            (4番形井 圓君「個人事業の方も検討する言われたですかね」と呼ぶ)            (産業観光課長立石克之君「はい」と呼ぶ)            (4番形井 圓君「あっ、失礼しました、はい」と呼ぶ) それでは、4番形井議員の次の質問に移ります。            (4番形井 圓君「総務課長、一言だけ申し上げておきます。津山市の方と話をしました、きのうです、四、五人の女性の方がいらっしゃいましたけども。私、見てませんけども、津山市には必要なとか必要でないとかという項目はなかったというように言われてますんで、このことだけちょっと検討してみてください。津山市の方がいらっしゃいました。津山市の書類、私、見てませんけども、そういう欄はなかったように言われてますけど」と呼ぶ)            (「意識表示仕方あるんです」と呼ぶ者あり)            (総務課長稲谷雄治君「答えましょうか」と呼ぶ)            (4番形井 圓君「そういう話がありましたということだけちょっと伝えときます」と呼ぶ)            (総務課長稲谷雄治君「答えましょうか」と呼ぶ)            (4番形井 圓君「答えれるんなら答えて、別に、再々再質問」と呼ぶ)            (総務課長稲谷雄治君「議長」と呼ぶ) 答弁漏れ、次の質問と関連じゃあないですね、ほかの。ほんなら、はい、許可します。            (4番形井 圓君「済いません」と呼ぶ) 誤解があったらいけんので、許可します。 ◎総務課長(稲谷雄治君) 失礼いたします。 今回、国から様式っていうのがおりてきてますけども、結構変わってるんです、国から来てる様式も。第1回目と第2回目で、様式がこれからこれに変更になったと、でまたこれに変更になったということで、段階的に変わってきとります。大きな町は早く手続をしないといけないので、最初の段階で様式を採用して、そのまま移行したというケースがあります。私どもの場合は、第2段階で変更された部分をチョイスをしまして、あそこの意思表示欄、必要である、必要でないというところが加わったというような経緯があります。津山市につきましては、名前のところを棒線を引っ張って、要らない人は消してくださいというような意思表示をとっております。 以上です。 ○議長(松島啓君) よろしいですか。 4番形井議員。 ◆4番(形井圓君) よく理解できました。国からそんなに変わっとるとは思いませんでした。とりあえず、100%給付に向けて頑張ってください。よろしくお願いいたします。 では、次に、美咲町活性化のため、地域内の企業、商工業者への支援活動の充実についてお伺いしたいと思います。 これも同じように関連しておるんですけども、少し違う立場からご質問させていただきたいと思います。 中央地域内の中心地にあった商業施設が撤退するというようなお話がありました。このことは、皆様方ご承知のことと思います。そうした中で、地域の高齢者の方から、この商業施設がなくなれば、日常の生活に大きな支障が出る、そんな切実なお話を受けてます。また、ある方は、美咲町にはアパート経営されとると、たくさんあると。そのアパートに来た方々は、美咲町のそのアパートの近くには商業施設もあるというようなことを聞いておると。そうしたことから、美咲町に住んでいらっしゃる方もおられると。で、この商業施設がなくなることは大変残念だと、アパート経営も難しくなるんじゃないかなというような相談も受けております。 そうした中で、この施設のみならず、町民の方々の日常の生活を守るためにも、美咲町の活性化に向けて新規事業者の方、まあ誰が来られるんかわかりませんけども、新しくその施設へ来ていただければ大変ありがたいんですけども、新規事業者の方とか、現在の事業者の方に対して、思い切った支援策ができないか、お伺いしたいと思います。 そして、美咲町には、補助金とか税の減免等、多くの企業とか商工関係、農業関係に対する支援策があると思われますけども、現在の制度を具体的に示していただきたかったんです。そして、あわせてその地域の方々に、町内の地域の方々に、その施策をどのようにPRしておるのか。また、補助内容ですね、いろんな事業内容の見直しの検討をしているのか。各担当課長の説明をお伺いしたかったのですが、ちょっとコロナの関係で早く簡潔にということでありましたので。特に、新型コロナウイルス対応の地方創生交付金事業も多く提案されております。そうした中で、きょうは細かくお聞きするのも大変困難だと思いますんで、現行のこんなことをやっている、美咲町としてこんなことをやっておるというような大きな事業を、ごく簡単にご説明いただければと思います。町長か副町長か、こんなんがありますよっていうことを。 で、ネットを開くと、美咲町の子育て支援プランがありました。と、1階に行きましたら、美咲町の子育て支援プランと、こういうパンフレットがありました。子育てについては割と細かくあるんですけども、PRされておるんですけども、その他の事業についてそうしたPRがなされてない、まあなされてないというたらちょっと大げさになるかもわかりませんけども、PRが少ないんじゃないかと思いますんで。お聞きしたいのは、こうした現行制度について、実は補助金交付要綱をちょっととってみました、数えれんぐらいあるんですね、数えれんぐらい補助金交付要綱は。見ると、私もわからないようなもんがあります。そうした補助金制度等について、日常的に検討されてるのかどうか、そしてそれをどのようにPRしているのか、そこら辺を今後どのようにしていくか等について、副町長、お答えになられますか。副町長のまとめてお考えを示していただきたいと思います。 ○議長(松島啓君) 忠政副町長。 ◎副町長(忠政堅之君) 形井議員のご質問にお答えを申し上げます。 まず最初に、商業施設についてのお尋ねでございますが、中央地域の中心地にある商業施設につきましては、先週5月下旬をもって撤退されたというふうに伺っております。一定の規模を超える商業施設が撤退することの影響につきましては、周辺エリアのにぎわいが失われ、町の経済が縮小するだけでなく、議員ご指摘いただきましたように、交通手段をお持ちでない方の高齢者の方々など、買い物が困難になる等々の周辺の方々にとって非常に生活に支障が出ることが大変懸念をされます。町といたしましてもそういった観点から総合的に判断をいたしまして、町民の皆さんの買い物環境を整備するため、ある程度の面積を持った小売店舗の誘致に向けまして、出店に必要な改装工事でありますとか、設備導入の費用の一部を助成する制度の創設につきまして、検討をいたしているところでございます。このことにつきましては、現在の新型コロナウイルス感染症によって落ち込みが懸念されております町の経済を活性化させることに大きく寄与するものでありまして、今回国から交付されます新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を財源といたしまして、最終日に関連予算を追加上程させていただくよう最終的な制度設計等を今詰めているところでございますので、どうか適切なご判断を賜りますようお願いを申し上げます。 続きまして、補助金等のご質問にお答えを申し上げます。 議員からもお話がありましたように、本町の補助金等につきましては、大変幅広い分野にわたりまして数多くの制度がございます。 例えば、事業者向けの補助金といたしましては、町内に企業が立地をする場合で、固定資産評価額1,000万円以上などの要件に該当する企業には、事業開始後3年間を限度といたしまして、固定資産税相当額を奨励金として交付する制度がございます。これは立地のご相談があった際にご紹介をしておるところでございます。 また、農業関係の補助金の例といたしましては、美咲町産地づくりパワーアップ事業がございます。これは、地域振興作物を5アール以上栽培する方を対象に、種苗購入費の一部を助成する制度でございます。昨年度開始した事業ですが、制度の周知は担当課から農家へお知らせをしたり、JAの部会を通じてお知らせするなどの周知の方法をとっております。 それぞれの補助金制度につきましては、所管をいたしております各担当課におきまして、「広報みさき」、みさきテレビ、ホームページ等で周知を図っております。しかしながら、議員のほうからもご指摘がございましたように、まだまだ周知が十分でないものもあるというふうな認識は持っておりますので、職員一人一人が広報マンという意識づけをさらに深めてまいりまして、あらゆる機会を通じて周知、広報に今後も努めてまいりたいというふうに思っております。 また、単町の補助制度の中には、制度がうまく活用されていないものや、役目を終えた制度など、見直すべきポイントは当然たくさんあります。時代の要請に的確に応えているか、町民の真のニーズに十分配慮の行き届いた制度であるか、使い勝手のよい制度になっているかなどの観点で常に事業評価を行い、いわゆる費用対効果、BバイCを検証していく姿勢というのは不可欠だろうというふうに思っております。今年度の行財政改革大綱策定の際に、補助制度の点検を行い、前例にとらわれず、真に実効性があり、町民の皆さんにしっかりと活用してもらえる制度となるよう、必要に応じて見直しに努めていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 ◆4番(形井圓君) お年寄りの方から、あの店がなくなったら本当に困るんだというお話をよく聞いております。ある人は、名前を出しちゃあいけんのですけども、近くの大型商店に行きゃあいいじゃないかというようなお話もありますけども、車を持っとる方は行けるかもわかりません。きのう家族でも話をしたんですけども、自分が車を持っとるから行けるという話もありますし。ただ、ちょっとした買い物が地元にあることが、それはそうした商店が欲しいと、商業施設が欲しいということでありますし。先ほども申し上げましたように、美咲町にいろんなPRをして、団地なんかができております。民間のアパートもできております。そこへ来られとる方も、美咲町が便利なからということで来られとんですね。駅もある、国道も近い、商業施設もある、学校環境もよい、そうしたいろいろなPRを重ねておって、そうした中に商業施設もあるということでございますんで、これを残すべくぜひともご努力いただきたいというように思います。これは、要望でございます。 それと、もう一点、補助金の交付要綱ですけども、見させていただきまして、これはもう要らんのじゃないかなと、ちょっと理解できないなあというような要綱もたくさん、たくさんじゃない幾らかありました。職員として、担当課がそうしたところをしっかりチェックしていただいて、変えるところは変える、なくすものはなくす、新しくつくるものは新しくつくる、そうしたご検討を、町長ぜひともお願いしたいというように思いますんで。最後、町長、ご決意を、行革等なんか言われてましたんで。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 通告をいただいておりませんで、最初、副町長なり職員が答弁したものは、できるだけ私に返ってくるということは、もう控えていただきたいということは再々申し上げておりますんで、まあきょうはお答えをさせていただきます。 先ほどの繰り返しになりますが、今年度の行財政改革大綱策定の際に補助制度の点検を行い、前例にとらわれず、真に実効性があり、町民にしっかり活用していただける制度となるよう、必要に応じて見直しに努めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 ◆4番(形井圓君) ありません。一番冒頭申し上げましたように、役場とは役に立つ場所、美咲町の町民の方に役に立つ場所であるということ、私はそう信じておりますんで、美咲町のために頑張っていただきたいということをご期待いたしまして、終わります。 ○議長(松島啓君) 以上で4番形井議員の質問を終了します。 ここで、ただいまから午後2時まで休憩します。(午後1時44分) ○議長(松島啓君) 休憩前に引き続き一般質問を継続します。(午後2時00分) ただいまの出席議員は12人です。 続きまして、12番山本議員の質問に入ります。 12番山本議員。 ◆12番(山本宏治君) 大変ご苦労さまでございます。 一般質問初日の最後ということで、一生懸命頑張ってまいりたいと思いますが、私も議会経験上、答弁者がこのように限られた人数、そしてほかの幹部の方は隣の部屋で待機をしておられるという経験は初めてでございまして、逆に何か緊張するような立場になっております。そして、先ほど控室でも、私も答弁に出たいのにというような課長もおられましたが、いやいや今回は選任されてないんで入れない、9月にはご指名させていただこうかなあというような思いもしておりまして。まあそういうことはともかく、本当に今回のコロナ禍に対しましては、行政、そして国中が大変な時期でございます。今回、私たちも、議会、恐らくこの3月、4月、5月と、今までにない経験ができたと思います。先ほども形井議員が一般質問の中で、この関連の質問もされておられました。この時期であれば、本当に今後この1年間に対しての質問等が出る時期だとも思いますし、またいい季節になったということもありまして、いろんな質問が出てくると思いますが、今回なかなか厳しい時代であるなあと思っておる矢先、私の1問目であります地方創生人材支援制度についてということで質問させていただきますが、総務省から派遣されております山本政策推進監の任期が、本年6月30日、この30日で満了するというような、あっという間の2年間だと私は感じております。政策推進監として、就任直後の平成30年7月豪雨災害、また町長の交代など目まぐるしく情勢が変わる中、その任務を全うされました。 そこで、山本政策推進監にお伺いをいたします。 派遣されてからの2年間を振り返りどう思うか、また消防団活動などの地域との関わりはどうでしたかの通告ですが、先ほども紹介いたしましたが、就任直後、7月豪雨が岡山県内等甚大な被害が発生して、本町といたしましても人災はないものの、町内の被害もあり、驚かれたのではないかと思います。中山間地域の地形、また3つの河川が町内にあり、柵原地域の中学校のグラウンドの一部の崩壊、また飯岡地域での浸水、旭地域の民家への土砂の崩落など、3地域で災害対策が行われる中、地名も方向もわからない中、戸惑いもあったのではないかと察知しておりました。 着任されてから行政全般で日々いろいろとあったと思います。本庁庁舎周辺の公民連携事業等、課題が山積している最中でもあり、逆に千載一遇の力の見せどころでもある時期と私は感じておりました。政策推進監として政策全般の中で、町長の辞職など執行部の交代等、戸惑いがあったのではないかと思われますが、日々美咲町の内部改革をしていただいたと思われます。 この2年間議会対応もいろいろとしていただく中で、言葉のアレルギーはなかったでしょうか。生まれは大阪、そして東京都内で生活をされている中で、岡山弁に戸惑いはなかったでしょうか。いつも叱られているとか、けんか腰の言葉にとられてはいないかと感じたことがありましたが、これも思い出としていただきたいと思います。執行部、議会との協議もけんげんがくがくとしてきたと思いますが、推進監の思いと一致しなかったことも多々あったと思われます。しかし、多くの課題もクリアしてきたと私は思っておりますが、推進監はどうでしたでしょうか。思いがあればご答弁をお願いしたいと思います。言葉の違いもあり、今度は東京に帰られて総務省に赴任されて、第一声を、どねんしょん、早うしねえと言ってみてください。恐らくひんしゅくを買うと思います。 また、推進監は、地域とのかかわりを持たれたと思います。私は、特に消防団の制服を着て、団員の中で訓練をされているのを見たとき、正直驚きました。地域、また職員との交流には、消防団が一番よい環境なのかと思いました。2年間での短期間での中で、推進監は当初町内めぐりをされたともお聞きをしておりました。都内での人混みの中での生活から、人はいない、バスは1日に数本、山間部では鳥獣対策の柵の中に民家があるように思われたのではないでしょうか。でも、住めば都、美咲町はよいところです。この2年間の思い等をご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(松島啓君) 山本政策推進監。 ◎政策推進監(山本翔紅君) 政策推進監の山本でございます。 山本議員から私の2年間の活動などを触れていただき、ありがとうございます。ご質問としては、2年間の振り返りをということですので、簡単に述べさせていただければというふうに思います。 ご紹介いただきましたとおり、平成30年7月に、総務省から美咲町に赴任してまいりました。着任直後には、西日本豪雨が発生し、大きな被害を受けている中で、その数カ月後には町長も残念ながら交代してしまうというところで、当時は役場の内部も大変混乱をしておりました。正直に申し上げて、とんでもないところに来たなあという印象を受けておりました。その年の12月に、町長が青野新町長に交代をいたしまして、まず役場の組織の立て直しを図ろうということで、昨年の4月には機構改革を実施いたしましたし、政策調整会議などで役場内部の連携強化ですとか、政策、企画、立案能力の充実を図ってきたところです。職員の皆さんの意欲、それから能力にも向上が見られ、組織風土の改革については一定の成果が上がっているのではないかと思っています。また、昨年度は、1年間をかけまして、第3次振興計画の策定を行いました。第3次振興計画は、この町が今後進んでいくべき方向を示している羅針盤とも言うべきものであります。先進的、意欲的な内容もたくさん盛り込まれていますので、ぜひ一つ一つ着実に実行に移していただきたいというふうに思います。 当然、物事を進めていく上では、さまざまな困難ですとか、意見の隔たりというのはあろうと思います。特に、新しいことについては、それを進めていくというよりも、現状維持、今のままが楽であるように思えるかもしれません。しかし、世の中の移ろいもどんどん早くなっています。コロナウイルスについても、当然去年の今ごろは誰も想像しなかったわけでありまして、時代の流れに即してこの町が生き残っていくために、時には心を一つにして果敢にチャレンジをしていくことも必要であろうかというふうに思います。この点は、ぜひ議員の皆様にもお力添えをいただければというふうに思います。 いろいろなことがこの美咲町で動き始めて、まさにこれからというときに任期を終えるということは、大変残念でならないんですけれども、小学生が言っていた、みんなで支え合って協力する、「みさき」ですね、で、「ひと輝くまちみさき」を実現していってほしいというふうに願っています。 次に、地域とのかかわりですけれども、先ほど議員からご紹介いただきましたとおり、消防団活動を初め、夏祭りなど、さまざまなものに参加をさせていただきました。消防団では、数回ですけれども、火災現場にも出動いたしましたし、ことしの操法大会では、補助員ではありますが、出場をさせていただきました。大変よい経験になりました。また、ある地域では、生まれて初めてみこしも担がせていただくという経験もいたしました。私は大阪と東京という都市部にしか住んだことがありませんでしたが、美咲町ではこういった都市部にはない人と人とのつながりですとか、きずなの深さを感じることができました。他方で、楽しいことばかりではなくて、自然環境ですとか、社会環境の厳しさも学ばせていただきました。地域の方々にお話を聞きますと、困り事としては草刈り、鳥獣害、空き家、この3つが定番のように出てまいりました。どれも都市部にはなかなかない問題でありまして、一朝一夕に解決することはできないものではありますが、今後も公務員として仕事をしていく上で、地方部のこういった課題にも向き合っていきたいというふうに思います。 西日本豪雨による被災や新型コロナウイルスの流行といった中で、私自身の力不足もありまして、余りお役に立てずに去ることは心残りですし、申しわけなく思います。しかし、美咲町は第二のふるさとであるというふうに思っています。今後も何らかの形でかかわれればというふうに思っています。 最後になりましたが、これまでお世話になりました町民の皆様に感謝を申し上げます。どうもありがとうございました。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 12番山本議員。 ◆12番(山本宏治君) 推進監の2年間の思いを、今答えていただきました。感動することもあり、今度はここが第二のふるさと言われました。そのためにも、東京に帰られたら、先ほど言われたようにこの美咲町では草刈り、鳥獣害、空き家、これがやはり田舎の問題点であるというのをよく肝に銘じていただき、東京のほうからご協力いただければありがたいかなあと思っとります。 そして、推進監は、昨年3月、そして4月にかけて4回、山陽新聞のほうへ投稿されております。清流という欄でございまして、第1回目が熱気あふれる西大寺会陽、私はこれを最初に読んだときに、ほう、やはり地域に来たら、地域のことをやって実地体験してみるんだなあ、まあこれは西大寺のことでありますが。岡山県の一つの三大奇祭の中の西大寺会陽で、初めてのふんどし姿に寒いやら、恥ずかしいやら、満員電車に揺れている私も、恐怖感に10分ほどでギブアップしたというような投稿をされております。 そして、2題目が、美咲町と卵、そしてギネス世界記録達成というもんで、美咲町は卵、スプーンを使って卵リレー方式で受け渡す人数のギネス世界記録に、町として挑戦しました。参加が429人中、見事1回でリレーが成功しましたが、審査の結果353人が世界記録に認定されました。よもや転勤先でギネス記録保持者になるとは思っておりませんでした。そして、やはりこっからが公務員さんです。 3回目の投稿は、改めて考える統計の重要性。本年は国勢調査があります。それについて投稿を去年されております。総務省の統計関係部局に在籍したことがありますという書き出しで、この改めて考える統計の重要性、やはり公務員らしいです。そして、最後の投稿は、地方創生の形。もう全く公務員らしいです。しかし、中身は、先ほども言われましたが、柵原東小学校6年生の学習発表会の内容が書かれておりました。美咲町の幸福論。あいうえお作文で、みんなで支え合い、協力する美咲ですね。人口の維持、増加や施設の誘致といったものにとらわれがちな地方創生ですが、助け合いの精神にあふれたまちづくりより、お互いがお互いの日々の幸せを守っていく取り組みも地方創生のあり方の一つだと信じています。これが、最後の4題目の投稿でございます。やはり地域に出てこられて、地域でいろんな体験をされる中で、私はこの4枚のエッセーが、やはり全てじゃあないかと感じておりました。 そこで、今さらっと読み上げましたが、もしこのことについて、再質問の中で推進監の何か思いがありましたら、ご答弁いただければありがたいと思います。 ○議長(松島啓君) 山本政策推進監。 ◎政策推進監(山本翔紅君) 山本議員の再質問にお答えをいたします。 ただいまご紹介いただいた4つのエッセー、コラムですけれども、昨年の3月から4月にかけて、山陽新聞の地域欄に書かさせていただいたものであります。新聞に投書をするというのは初めての経験ではございましたけれども、大変よい経験をさせていただいたというふうに思っております。私の美咲町における生活の実感をそのままつづったものでありますが、本当に岡山に来てから初めてのことばかりで、もうこの2年間の体験というのは、私の人生の中でも本当に得がたいもので、貴重な経験でありました。西大寺会陽でふんどしになることも、岡山県に来なければなかったでしょうし、卵をスプーンで運ぶということもなかったというふうに思います。それから、美咲町に来なければ、この中山間地域の厳しい現状、それから他方で温かい人と人のつながり、きずなの深さというのも体験することはなかったであろうというふうに思います。 テレビをふだん見ていると、東京中心で、東京のことがたくさん流れているわけでありますけれども、日本の国土の大半というものは、暑いとか寒いはありますが、北から南まで大半中山間地域であります。この中山間の自然、文化をどう守っていくのかというのは、残念ながらこの2年間で、私の中で結論というのは出せなかったわけでありますけれど、今後長く公務員をやっていく上で、常に自分に問い続けていきたいというふうに思います。こういった貴重な経験を、体験をする機会をくださった美咲町の皆様には、本当に感謝を申し上げたいというふうに思います。2年間大変お世話になりました。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 それでは、山本議員。 ◆12番(山本宏治君) 地方創生人材支援制度については、以上で終わらせていただきたいと思いますが、推進監には大変ご苦労さまでございました。 続きまして、2問目に入らせていただいてよろしいでしょうか。 ○議長(松島啓君) それでは、12番山本議員、次の質問に移ります。 ◆12番(山本宏治君) 友好交流都市協定についてということで、ご質問をさせていただきます。 美咲町では、同じみさき町の大阪府岬町――陸地が海や湖に突き出た地形のやまへんに甲の岬、本町は美しく咲くと書きますが――との友好都市交流協定が4月に開催する予定でありましたが、新型コロナウイルス感染拡大が心配され、延期されているが、今後の予定はどうか。また、協定内容が表明できれば示されたい。 友好都市交流縁組には仲介役が必要と思われますが、先ほども答弁いただき、今回退官される山本政策推進監に、仲介役として考えられないかとか、両町みさき町の応援団長、特命大使など総務省とのパイプ役をお願いしてみてはどうか。 新型コロナウイルス感染拡大の自粛要請で、子供たちも影響を受けていると思われる。特に、大阪府は感染拡大もあり、大阪岬町の子供たちもストレスもあると思われます。この機会に本町の中央地域にある卵メーカーと相談をして、大阪岬町の子供たちに卵を送り、親子で卵料理で楽しんでいただけないかとの通告であります。 友好都市交流は職員の発想で、両町で協定に向けて準備も進み、ことしの2月には本町の執行部、町長等、また職員、そして松島議長、金谷副議長も参加をされ、大阪岬町の魅力も伺っておりました。本町は山間部、大阪岬町は海に面し、海の魚介等新鮮な魚等も豊富で、今後の交流を楽しみにしていたところでございます。議会の中でも、広報委員で大阪岬町の視察の計画もされていたところに、コロナ禍で先送りになっており、残念ですが今後計画をされている中でどのような交流事業を考えておられるのか、ご答弁をいただきたいと思います。 通告にもありますが、山本政策推進監の仲介役も、私としては考えていただき、大阪岬町とも協議をされていただきたい。先ほどの推進監の答弁でも、美咲町を第二のふるさとだとの答弁をいただいております。前向きなご答弁をお願いいたします。 また、新型コロナ感染拡大に伴い、全国に自粛要請が発令され、子供たちも家庭内に閉じこもり、友達とも会えない、勉強もままならない中、ストレスもマックスではないかと思われます。本町の子供はもちろんのこと、大阪岬町の子供も同じだと思います。本町の黄福プロジェクトのPRも兼ねて、大阪岬町の子供たちに本町産の卵で友好関係はできないだろうか。協定はしていないと思われますが、卵で両町のかけ橋にはならないか、お伺いをしたいと思います。 経験のないことでもあり、今後の取り組みも苦慮されると思いますが、本町の気持ちを何かであらわすことも必要と思われ、前向きな答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 山本議員の大阪岬町との友好交流都市協定に関する質問に、順次お答えをさせていただきます。 大阪府岬町との交流につきましては、3月定例会でもご報告をいたしましたが、日本に2つしかないみさき町というネーミングを生かそうと、合併15周年記念事業として、複数の職員からアイデアが寄せられたものです。先方とは、昨年の秋から調整を続けてきたところ、ことしの2月には、正副議長とともに私も訪問をさせていただきました。当日は、先方の田代町長、奥野議長にも歓迎をしていただき、前向きに進めていくという方向性が確認できました。本町は山に囲まれた緑豊かな町ですが、先方はマリンビューが美しい海の町です。車で4時間程度と日帰りでも行き来可能な距離であり、防災、教育、観光、農林漁業など、さまざまな面でお互いの強みを生かした交流が可能であると考えております。 本来であれば、今年度当初、4月4日には、満開の三休公園の桜の下で協定書を取り交わし、交流事業を開始するべく準備を進めていたのですが、現時点では新型コロナウイルスの流行により無期限の延期となっており、大変残念に思っております。しかし、事態が終息した暁には、関係人口づくりの観点からも、ぜひ事業化をしていきたいと考えております。具体的には、災害時の相互応援協定、小・中学生の交流事業、特産品の販売などが考えられます。また、協定自体は包括的な内容とする予定であります。さまざまな可能性を秘めた事業ですので、夢と希望を持って推進していきたいと考えております。 また、この本件につきましては、山本政策推進監が、これまで中心となって担当してきた経緯がありますので、議員ご指摘のように、総務省への復帰後も、何らかの形でサポートしてもらえればと思っております。 次に、本町の名産品である卵の活用につきまして、グッドアイデアをいただき、どうもありがとうございます。全国で緊急事態宣言が解除され、学校も再開されるなど、徐々に日常生活に戻っていくものと思いますが、議会におかれましても、5月に予定されていた大阪岬町に出向いての議会広報の研修が中止せざるを得なかったように、相互の往来を伴うような本格的な交流事業の実施は当面難しいものと思われます。このような状況の中、高級卵として名高い我が町の卵を贈呈することは、コロナで落ち込む児童・生徒への励ましや、我が町の絶好のPRになると思います。議員からのご提案を受け、早速給食などでご活用いただけないか先方に打診してみましたところ、時期や数量などについてご検討いただけるとのことでありました。困難な状況であるからこそ、今できることから取り組んでいきたいと考えておりますので、議会におかれましても引き続きご指導を賜りますようお願いをいたします。 また、質問の、先ほどお答えをいたしました山本推進監、総務省復帰後もパイプ役をお願いしてはどうかといった質問に関連をいたしまして、せっかく山本政策推進監関連のご質問をいただきましたので、直接のご質問ではありませんが、ちょっと貴重な時間をいただきまして、お話といいますか、お答えをさせていただきたいと存じます。 山本政策推進監は、ちょうど2年前に、総務省から地方創生の人材支援制度で美咲町に派遣をされて、着任をされたということであります。ほぼ1週間後に、10日後ぐらいですか、平成30年7月豪雨大災害があり、またその後前町長が辞職をされるという中で、当時私も違う立場で何度か用事でお会いをしておりましたが、大変なところに来たなあという表情をしておったのを覚えております。私が就任をし、所信表明も一緒にまとめていただきましたし、就任直後の人事異動あるいは組織の見直し、こういったことも休日あるいは夜遅くまで2人で検討したのを、今思い出してきております。まちづくり協議会あるいは社協などの住民座談会、またニュージーランドテムズへの短期留学、藤原八幡神社での夏のみこし担ぎ、二上山の古道、古い道のウオーキング、あるいはロードレース大会への参加、消防団としての実際の出動、あるいは夜警、団員訓練、こういったことを独身でありますから時間もあったんでしょうが、積極的に参加をしていただきまして、たしか30歳の誕生日を美咲町で迎えられたと記憶しております。あしたは31歳だそうであります。 地方自治をつかさどる総務省のお役人ということでありますが、実際の地方自治の最前線を経験されて、彼も相当考えさせられる面もあったかと思いますし、また消防庁を総務省が所管をしておりますが、実際に消防団員として活躍された総務省の職員というのは余りいないんではないかなあと想像する中で、大変いい経験になったのではないかなあと考えております。 美咲町の、まさに私の青野町政のスタートを、本当に支えていただきまして、感謝をしておるわけであります。美咲町は、ハードで言えば義務教育学校の建設あるいは旭みらいモールの整備、ソフト面では小規模多機能自治などなど、大きなソフト、ハードの事業がこれから予定をされておるわけですが、その数年先に私がこの立場にあるかどうかは別にいたしまして、今こうして計画されておるようなことを、また山本推進監が数年後に美咲町に来ていただいて、無事に事業が進捗したなあ、美咲町の発展につながっているなあと実感をしてもらえるように、我々も頑張ってまいりたいと考えております。 いつも彼は、現状維持は楽ではあるが、時代の流れに伴い移りゆくものもあると、新しいことに対しては意見は分かれるが、心を一つに一致団結して果敢にチャレンジすることも大事であるというようなことを、職員にも、私自身にもいつも言ってくれておるわけでありまして、そうした一つのそういう精神を、これからも大切にしていきたいと考えております。これからも美咲町をあらゆる立場で応援をしていただければと思います。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 山本政策推進監。 ◎政策推進監(山本翔紅君) ただいまの山本議員の質問のうち、今後も仲介役にという点についてご答弁を申し上げます。 先ほども申し上げましたとおり、私の任期は6月末ということになっておりますけれども、もし退任後もこの事業にかかわることができましたら、大変光栄に思います。私が大阪出身ということもありまして、この交流事業を、いわば卒業制作として残していきたいなあというふうに思っていたんですけれども、直前になって新型コロナウイルスの流行という思いも寄らぬ事態になり、中断せざるを得ず、大変残念に思っていました。このコロナウイルスの流行に終息の見通しが立たない中で、この事業もなかなか先行きが見通せないわけではありますが、しっかりと引き継ぎを行って、また退任した後も必要なサポートを行ってまいりたいというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問ありますか。 12番山本議員。
    ◆12番(山本宏治君) 再質問ですが、私も二十数年前に議会に出てこさせていただきまして、旧町時代に旭サミット、全国旭がつく市町でサミットを行っておりまして、岡山県旭町が当番町で、全国8カ所から各市町村議会、また地域の関係者がたくさん旭町に来られまして、交流をした思い出があります。そして、私も茨城県の旭町の方と、その後ずっと連絡をとり合いまして、年賀状とかはもちろんですが、毎年茨城のメロンを送ってきていただき、私は地元のピオーネをお返しに送っていたわけでございますが、残念ながら昨年末に相手の方が亡くなられ、そのお子さんがはがきで送ってきていただきました。やはりそうした面で、友好な交流、都市交流というのもまだまだ必要じゃないんかなあ。先ほども政策推進監の中にもありましたが、この地域、やっぱり見ていただかなければわからないこともあるし、そして交流の中でいろんなことが見えてくるんじゃないかと思っておりますので、ぜひコロナが終息したら、大阪岬町との交流がうまくいくことをご祈念しとるわけでございますが。先ほども推進監のほうから、そういった大役が受けれればやっていきたいというふうなご返答もありますし、町長に至っては、恐らく私が仲介役とか大使がどうかということで、推進監のこの2年間の思いを、一般質問は通告はしてなかったんですが、親切丁寧にご答弁をいただきました。そうした中で、今後、先ほども災害時の相互協定、また小・中学校の交流事業、特産品の販売等について、今後考えていくんだということをお聞きしたところでございます。 そうした中で、再質問の中で通告はしておりませんが、議長の許可を得まして、先ほど町長のほうから、小・中学校の交流事業というのを考えてるという中で、先ほど左居議員じゃったかな、ごめんなさい、小・中学校の授業を計画中止、延期というのがあった中で、海の研修、海事研修を山に変えたというようなご答弁もあったと思いますが、もしよろしかったら、この大阪岬町、また岡山県美咲町の交流のことを、やはり教育委員会としての捉え方は、先ほど町長のほうから答弁をいただきましたんで、もしお考えがあればご答弁をしていただきたい、そう思っております。 それから、政策推進監に再度お尋ねいたしたいと思いますが、大阪岬町の中には、人事交流の政策推進監と一緒のような立場の方がおられるようにもお聞きをいたしております。その方は国交省ですか、国交省の関係の方だと思っておりますが、その辺とのつながりと、先ほどちょっと質問しとります児童・生徒に対しての給食で卵ということもありましたが、どのような連絡ができているのか、この辺をご答弁いただきたいと思いますが。最初に、教育長のほうに通告して、通告というかしてないんですが、答弁を聞いてからになりましたんで、ひとつ簡単で結構なんでよろしくお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 黒瀬教育長。 ◎教育長(黒瀬堅志君) 山本議員の突然のご指名なんで、非常に準備はできておりませんが、私の知り得る範囲での、そしてまた今思っておる範囲でのお答えになろうかと思います。 私はこのやまへんの岬町というところは、ここの私は美しく咲く町の美咲町と大体人口規模も面積も同じだと認識しておりますが、次のような施設があるということも多少調べておりますが、大阪府立の青少年海洋センターというのがここにあります。それで、300人ほどの宿泊可能な施設があると。それでカッター、ヨット、カヌー、クルージング、いかだ等のマリーンプログラム、マリーンスポーツプログラムというのが可能だということのようであります。そして、町には大阪府立の高校が1校、そして中学校が1校、小学校が3つであります。その中の小学校の一つには、プラネタリウムの設置というのがありますが、これはご承知だと思いますが、実際の夜空、星を見るんでないわけでありまして、これも大阪府っていうところだろうと思います。私どものところは、幸いにして、柵原地域にそういった本物の星を見るところがあります。 そしてまた、違うところの小学校は、学校所有の学習田や学校林を生かした学習をなされておる。海側だけでなしに、山のほうにも多少中山間があって、そこには学校田、そして学校林を生かした授業と。これもまた、私どものところには、実際の学校田といいますか、学校田ではありませんけどすばらしい棚田というのがあります。いろんな意味で、この岬町と美しく咲く我々の美咲町とが交流することによって、多様な子供たちにとって活動ができるのではないかと思って、私はそう思うだけで夢がいっぱいでありますけれども、すばらしい子供たちにとってこういう活動ができればいいなと思っておるところであります。実際にそういうことになれば、大いに学校に取り入れながら、いろんな町と、そして田舎との交流をしたり、関係人口をふやしたり、あるいはいろんな子供たちの意見交換をする場を持ちたいなと思っておるところであります。 ○議長(松島啓君) 山本政策推進監。 ◎政策推進監(山本翔紅君) 失礼いたします。 質問で、先方の方とどういうやりとりをしているかということでございますけれども、大阪の岬町には松岡副町長という方がおられまして、この方は国土交通省から出向されておられる方でございます。この友好交流のアイデアがうちの中の職員から出たときに、つてはなかったんですけれども、調べたところ私と同じく国から派遣になっている職員が先方にもいるということで、だめもとでお電話をしてみたところ、快く受けてくださいまして、今日まで話を進めてきたという経緯がございます。 それから、卵の取り扱いについてですけれども、今先方の松岡副町長とお話をしておりまして、まだ学校が再開されたばかりでもあるし、これから夏時期を迎えるということで、時期を見ながら実施に向けて取り組んでいきたいというお話をいただいております。 はい、以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。 12番山本議員。 ◆12番(山本宏治君) 再々質問ということですが、今、推進監のほうから、大阪岬町の職員の方もご存じであったわけでありますんで、町長に最後伺いを再度しておきたいと思いますが、本町の山本推進監、また大阪岬の出向されとる事前交流の職員さん等々の、今後この交流を進める中で、やはり国とのパイプ役も結構利用できるんじゃない、利用できるというたら大変失礼なかもしれませんが、ウイン・ウインの形でやっていけるためにも、大阪岬町の職員の方とも連携をとっていただきたいと思いますが、最後にその辺の意気込みを町長のほうからご答弁いただければと思いますんで、よろしくお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 先方の松岡副町長とは、2月に訪問をさせていただいたときに、町内を一巡して、各地観光地などご案内をいただきました。松岡副町長も任期がありましょうから、本省へまたお戻りになられると思いますが、我が町の山本政策推進監とともに両みさき町の応援団になっていただくように、私からもお願いをしたいと存じます。よろしくお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 以上で12番山本議員の質問を終了します。            (12番山本宏治君「はい、ありがとうございました。また、9月には、ほかの課長の方へ質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします」と呼ぶ) 本日予定しておりました一般質問の日程は、以上で全部終了しました。 次回の議事日程は明日3日午前9時30分開議で、本日同様一般質問から行います。 本日はこれをもって散会します。(午後2時49分)...